液状化の危険ー地盤改良や杭基礎にすれば大丈夫なのか?

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液状化現象・・・地震の際に、地下水位の高い砂地盤が振動により液体状になる現象。これにより構造物が埋もれたり倒れたり、浮き上がったりする。

1964年の新潟地震のときの、鉄筋コンクリートの団地が液状化で傾いた衝撃的な写真を見たことがあると思います。あれほど大きな建物が傾くほど液状化現象は怖いものです。

さて、液状化現象の確率がある場合、地盤改良などを行えば良い、と言われています。実際、東日本大震災のときディズニーランドや、浦安の一部区域はその対策を講じていたために無事だったと言われています。住宅など建物の場合は、対策しやすく、その家の下部に適した工法をすれば確かに液状化のリスクは非常に軽減できます。

しかしながら、液状化が起きるのは建物の下とは限りません。道路も、公園もです。

マンホールが浮き出た例です。こんなのが道路からでたら通れませんね・・・。(東日本大震災後の浦安2011/3/26 なまあず本舗 石塚撮影)

公園のベンチが沈んだ例。使えませんよね。(東日本大震災後の浦安2011/3/26 なまあず本舗 石塚撮影)

他にも道路が浮き上がって、車庫から車が道路に出せなくなった住宅や、地盤が上がってしまって雨が降ると雨水が店内に流れ込むコンビニ、傾いた電信柱など至る所でみることができました。

というわけで、町全体が液状化対策されていない限り、このような現象が発生する可能性があるのです。

これから家を購入される方で、液状化の不安がある方は、家の液状化対策だけでなく、地域の液状化が起きにくい地域を選ぶことをお勧めします。