コンセプト

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なまあず本舗設計室のコンセプト

安心して住める住宅

耐震診断やリフォームで皆様の家を訪問すると、あることに気がつきます。昔、デザインに凝って作ったとしても、陳腐化しますし、住みやすさを追求してもライフスタイルの変化や家族構成の変化で求めるものが変わってきます。そして家に対する興味が失われてきます。代わりに住生活自体への興味、そして変化したライフスタイルに関する興味が大きくなってきます。もちろん建て替えやリフォームの興味も出てくるのですが、その内容も初回の新築とは異なったニーズになる場合が多くなっています。

そう考えると、現時点で最高の住宅を得ることは、それほど大きな意味をなさないのです。住宅を買うにしろ設計してもらって建てるにしろ、人生全体を見渡す必要があるのです。しかしながら、人生の先を見渡せるはずもなく、計画通りにいかないのが人生です。なので先の先を見据えて・・・というのは徒労に終わることが多いです。

一戸建ての良いところは、ライフスタイルの変化によってリフォームできることです。そのため新築時にあれこれ理想を追求するよりも、きちんとした構造躯体を持ち、メンテナンスやリフォームしやすい住宅を実現したほうが、後々のことを考えると現実的です。変化に追従して安心して住める住宅、そのような見えない部分も手を抜かずに織り込んでいく、そのような思想で、建築設計を行わせて頂いております。

耐震性と省エネ性能と長期サポート

なまあず本舗設計室は、安心して住める住宅を追求し、その基本を耐震性に置いています。実際新築の建物が崩れるほどの大きな地震が起こる確率は少ないのですが、起こったときの大変さは、テレビなどで報道されているとおりです。

幸い、なまあず本舗設計室のある府中近辺は、津波の心配はなく、土砂崩れなども少ない地域です。他の災害の可能性がないわけではないのですが、比較的災害の少ない地域であります。そのため長期間安心して住み続けるためには、建物の耐久性と耐震性と省エネが重要だと思っております。

なまあず本舗設計室では、構造設計と省エネ設計を内製化し、外注していません。何でもかんでも外注する世の中の流れに逆らっておりますが、建物をより深く理解し提供していくためには必須のことと考えております。

そのうえで、設計はもちろん工事の適正化を図るための監理、業者選定など設計~工事にかかわる部分はもちろん、その後の修繕や点検までトータルで考える必要があります。そのため設計事務所は継続企業でなければならず、長期的に存在を続けていかなければならないと思っております。どれだけ手厚いサポートもその企業がつぶれてしまったら元も子もありません。なまあず本舗は新しい設計事務所ながら、引き継いだ設計事務所と合計すると40年以上の歴史があります。この先も継続してサポートしていける存在であり続けたいと思っております。そのためエリアをある程度限定して営業させていただいております。

2025年に建築基準法が大幅に改正になります。その準備も既に万端となっております。安心して設計をお任せ頂ける存在でありつづけたいと思っております。

最後に

優れたデザインや、考え尽くされた仕様を否定するわけではありません。ただ方向性の問題です。安心して長期間愛着を持って住んで欲しいという思いは、どの建築家でも同じ事で、それを望まない建築家はいません。

人には、好みや相性もあります。設計事務所は多数あります。よい設計事務所に巡り会い、よい建物が建てられることを願っております。

株式会社なまあず本舗 代表取締役・管理建築士
 石塚武志