おはようございます。3月は荒れた天気で始まりました。東京はそれほど雪が激しくならず良かったです。
さて3月を迎えたということで当たり前のように来月は4月です。設計事務所にとっては2025年4月の建築基準法改正が迫っています。今回の改正は、建物のなかで一番多いとされる木造二階建て住宅に大きな影響を与えるため、現在講習会ラッシュです。なにせ省エネ基準適合義務化と、構造基準審査義務化が同時に始まるわけですから。
そして今さらですが壁量計算ソフトの相談が増えています。はい。同業者たちからです。ソフトは基本的に慣れて実戦で使えるまで時間がかかるので、今騒いでいては遅いのですが。昔から壁量計算は簡単なものとして捉えられています。手計算でも可能ですが、きちんとできる人は少ないです。特に今回はルールが変わり複雑化しますからなおのことです。
現在、なまあず本舗で利用している改正法対応の壁量計算できるソフトは、なんと3つあります。
言わずと知れたMS-DOS時代からのベストセラー建築CADのDRA-CADシリーズの最新版です。壁量計算はかなり前から実装されております。今回改正法に合わせて機能アップしています。
・壁量計算・4分割法・N値計算・柱の直下率の計算ができます(改正法対応)
・壁量計算は早見表に準拠し、条件を入れると必要壁量が出る優れものです。
・CADの一機能なので、帳票など手軽に編集できる(自分の書式に改造できる)
など、なかなか侮れません。価格も10万円程度で、DWGやJWWの変換機能にも優れているので、CAD+壁量計算ソフト+コンバーターとしてみれば安価で、購入の最有力候補とされています。
こちらも国産建築CADの雄。dracadが低価格なのに対し、こちらは高価格高機能です。壁量計算機能もパワフルに実装していて柱の負担面積なども出せるので、dracadよりもかなり高機能です。まあ建築CADが主なため、壁量計算のためにこのソフトを買うという選択肢は無いでしょう。
初心者にも使いやすい木造構造計算ソフト。2月にバージョンアップし、壁量計算部分が最新の法令に適合させたほか、使い勝手がパワーアップ。必要壁量は、他のツールを使って求めるので、公開されているすべての方法に適合できる優れもの!早見表や表計算ツールを使って必要壁量を求めれば、簡単に壁量計算出来るほか、構造計算のように荷重・地震力を出して、必要壁量を求める方法1にも対応しているので、非常に強力です。壁量計算の場合、最小限の入力で判定できるほか、見付面積もCADライクで入力できるなど、壁量計算単体として考えた場合、非常に優れています。価格が40万円ほどするのがデメリットですが、壁量計算を主体に、構造計算にステップアップする、と考えた場合、操作が同一(同じソフトですから)でマスターしやすいので、お金に余裕があったら、このソフト!と断言できます。
3つのソフトの他、自社開発の検討ツールを使っています。他にお勧めのソフトといえば、時空間さんの壁Check6。設計事務所が開発していて、通常の壁量計算ができるLight版は5万円、基礎の検討までできる高機能なバージョンは10万円と値頃感があります。老舗だけあって機能は非常に豊富です。耐震診断で人気のホームズ君シリーズにも構造EXという構造系のソフトがあり、単体だと壁量計算機能が充実したソフトで20万円くらいです。グラフィカルで丁寧な作りで初心者・高齢者に人気です。このソフトは、オプションを加えると構造計算ソフトにもなりますので、徐々に買い集めたいという方にお勧めです。もちろん一括で買うことも出来ます。
なまあず本舗が運営している、なまあずショップ楽天市場店では、上記のうち、dracadとHOUSE-ST1を販売しています。楽天市場なので、楽天ポイント分お得です。公式ショップは送料がかかりますが、こちらはかかりません。公式ショップに比べて若干高いのは送料分くらいですので、楽天ポイント分お得な場合が多いです。両ソフトをご購入の方は、ぜひ、なまあずショップ楽天市場店にて。