おはようございます。今日は今季初めて薄手のコートを着ました。それでも肌寒く感じました。そういえば、近所のセブンイレブンでは、店頭で紅茶マシーンが導入され美味しい紅茶の販売開始しました。なかなか美味しいです。この季節にあうと思います。
さて、なまあず本舗設計室は東日本大震災後に開設された設計事務所ですが、前身となる設計事務所は1975年設立です。そしてその前身となる設計事務所は更に古いです。ずっと府中で営業しています。というわけで府中で長年設計事務所を営んできている系譜があります。ちなみに前身の設計事務所の所長もその前の設計事務所の所長も苗字は一緒ですので、非常に長くやっているイメージがあるそうです。私と前身の所長は血縁がありますが、その前の所長とは血縁はありません。不思議な縁ですが・・・。
さて、それだけ長くやっているからこそ蓄積しているものもあります。また地元ならではだからこそ知っていることもあります。それは設計やリフォームにおいても同じです。
この資料は、府中市内旧名調査報告書です。昔の地名や川や橋などの名前がまとめてあります。地図も付属しているので、照らし合わせることができます。これにより、現在は住宅地になっている箇所が沼地だったり、用水路があったりなど過去の履歴がわかるだけでなく、昔の地名からその地域の地域特性・地盤特性が類推できる場合があります。そのためこのような資料は、地震に強い建物を建設することを得意とする、なまあず本舗には必要不可欠なのです。
地盤調査を行えばわかるのでは?と疑問に思う方がいるかもしれませんが、現在の地盤調査の精度はそれほど高くありません。また振動などの影響もまだわかっていないことが多いです。地盤があまり良くなければ、もう少し強度を上げ・・・など考えなければなりません。地盤調査でOKだから、すべて地震に強いかは別問題なのです。これは地盤改良などを行っても同様で、これから新築を建てるための土地を探している場合は、地盤特性についても気にした方が良いと考えています。
府中市内の設計で難しいのは遺跡の存在。古より国府があり、江戸時代は宿場町として栄えたため、市内には遺跡が多くあります。家を建てる際に調査になる場合もあります。そのため地元の建築士は遺跡などの情報にも目を配っています。特に深さや時代や重要度は考えますね。そこで資料として、そのような書籍を社内に揃えております。
武蔵国府の資料の一例です。
江戸時代の宿場町の資料です。
地元だからこそ知っていることも多く、設計に役に立つことがあります。
一例では、遺跡は、その存在深さまで建築計画が進まなければ調査しなくてもすみます。早く建築したい方にとっては遺跡は邪魔以外なにものでもなく、できれば調査したくないものです。そこで基礎の大きさを検討し安全を確保したうえで遺跡を避けることができます(無理な場合もあります)。前社屋は弊社の前身が設計していますが、遺跡ギリギリで設計しています。また前社屋は下部に武蔵野線が通っているため、建物の角部分に荷重をかけていけないということで、実は角にメインの柱を設置しないで、下部に負担がかからない設計にしています。地元の有利さと構造設計を通常の設計を同時に行える強みを活かしたものとなっています。
そんなわけで、地元ならではの強みをお話しました。なまあず本舗の設計は、府中に過度に集中しているのは、そんなわけなのです。新築に限らず、耐震診断・補強・リフォームにもこれらの情報は有利に働くので、府中市で新築・リフォーム・耐震をお考えの方は、ぜひなまあず本舗にご相談ください。お待ちしております。



