なまあず本舗の耐震診断

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なまあず本舗の耐震診断

その1 木造構造計算できる事務所の診断であること

通常の耐震診断は、建築士や建築関係の方が行っています。建築の専門家ではありますが、構造の専門家は少ないです。なまあず本舗設計室では、木造構造計算できる建築士が耐震診断を行いますので、より精緻な診断が可能となっております。そのためツーバイフォーや木造3階建てや混構造といった難易度の高い耐震診断も可能となっております。

その2 2000年以来たくさんの物件の診断を行ってきたこと

引き継ぐ前の設計事務所のときから、20年近く木造耐震診断を行っており、経験豊かです。木造住宅は建てる地域、大工さんによって大幅に工事方法、材料が違います。そのため経験が非常に重要なのです。毎年コンスタントに耐震診断を行っているので、安心してお任せください。その経験から、各地で耐震講習会の講師なども担当させていただき、一般社団法人東京都建築士事務所協会の木造耐震専門委員にも選出されています。

その3 豊富な調査器具たち

早期から独自に診断の研究を続け、道具もいろいろ試してきました。今では当たり前になりつつあるサーモグラフィーや、スネークカメラ、360度カメラは早期に導入し、ノウハウを蓄積してきました。ツーバイフォーの診断では磁石を使った効率的な診断を実証・開発してきました。またUber Eatsにつかうカバンを導入し、電車で診断に行ける機動性も確保しました。さまざまな状況に対応できる体制を築きあげています。2024年度は、iPhone ProによるLiderカメラによる調査も導入予定です。

その4 オプションで家屋の微動探査を導入

耐震補強の欠点は、補強前後で快適さが変わるとか、実質的な何かを感じにくいところです。オプションの家屋の微動探査を導入すれば、補強前後の強度差がデータとして出てきますので、非常に安心できます。なまあず本舗では、家屋の微動探査オプションをされるお客様に、家屋の傾斜記録を取ります。大地震発生後に、微動探査を行えばダメージがあるか?また傾斜記録から傾斜がきつくなっていないか?を確認できますので、より安心できます。

 

他社ではできないと断られるものも、ご相談ください。

 

なまあず本舗設計室の耐震診断の調査道具の紹介です。持っているだけでは意味がなく、使いこなして、きちんとした調査ができるようになることが重要です。


なまずく先生、山根は、なまずくの耐震事件簿に出てくる架空のキャラクターです。

耐震診断の進め方

耐震診断の流れ
なまずく先生
なまずく先生

では、なまあず本舗の耐震診断の様子を紹介するよ。耐震診断は、基本的に目視調査となります。図面を元に目視で調査して耐震要素や劣化を集計して評点を出します。図面がない場合は、作成するので手間が増えます。

 

図面がない場合、診断価格が上がるのは図面を再作成するのに手間がかかるからなのです。

なまずく先生
なまずく先生

図面がない場合でも、このような柱の位置などが残っている場合もあります。図面がある場合は、図面をまず調査、ない場合は、室内・室外を測定し図面を作成します。

山根
山根

外壁調査は主に目視です。ヒビや、雨漏り、塗料のはげなど調査します。

なまずく先生
なまずく先生

基礎は内外両方調査します。外部はモルタル仕上げになっている場合があり、割れているようでモルタルのみにヒビが入っている場合もあります。目視の他、打診やシュミットハンマーなどを利用して調査します。

山根
山根

室内調査は、柱や床の傾斜、雨漏りの有無、窓枠の歪みなどから、建物がゆがんでいないか?を確認し、その傾向を判断します。地盤沈下やシロアリがわかることもあるので、手を抜けません。

なまずく先生
なまずく先生

スイッチやエアコンのスリーブ孔などから、仕上げ材の種類の判断及びその厚さを測定します。

山根
山根

天井裏は狭いですが、情報の宝庫。壁の仕上げ、筋かいの有無、金物の有無、雨漏り、外壁の仕上げ、2階床の下地材、根太、梁の状態・・・などたくさんの情報が入ります。暗くて狭いのでライトを照らしながら、慎重に調査します。

なまずく先生
なまずく先生

小屋裏は、天井裏同様、情報が多いです。雨漏りの状況、小屋裏の換気状態、屋根下地、断熱材の状況、小屋筋かいの状態、かすがいや金物の有無などがわかります。

山根
山根

床下は、床下の湿気、床下の広さ、換気状態、基礎の状態、土台の状態、床の状態、筋かいなどを調査できます。

なまずく先生
なまずく先生

シロアリの蟻道などを発見できる場合もあります。丁寧に調査します。

調査が終わったらどうするのですか?

なまずく先生
なまずく先生

写真や調査した資料を持ち帰って、事務所で診断します。診断は耐震診断ソフトに入力して大まかな診断を行い、他に検討すべきことがあれば検討します。写真や資料を整理して、調査報告書を作成して、後日報告いたします。


この動画は、なまあず本舗設計室の耐震診断について紹介した動画です。

耐震診断Q&A

このページでは、耐震診断で一般的によく聞かれる質問についてお答えしています。

Q1 耐震診断の一般的に価格はどれくらいかかりますか?
Q2 耐震診断はなんでそんなに高いのですか?
Q3 無料の診断はどうですか?
Q4 すべての事業者で市の助成金を使えないのはどうしてですか?
Q5 耐震診断の資格制度は?
Q6 構造計算と耐震診断の違いは?
Q7 白アリや住宅の欠陥は耐震診断でわかるのですか?
Q8 アスベストを含む鉄骨造の耐震診断は?
Q9 耐震診断・補強の評定って?
Q10 補強金額はどれくらいかかりますか?
Q11 家屋の微動探査のオプションはいくらですか?

耐震診断・構造計算についてまとめた「よくわかる構造計算」も参照ください。

Q1 耐震診断の一般的な価格はどれくらいかかりますか?

 耐震診断の価格は、構造種別、面積、難易度、診断の種類などできまります。無料の診断から数千万円の診断まで様々です。
一般的な木造住宅の場合、5~15万円くらい、精密診断だと15~30万円くらいと言われています。これも大きな幅があります。営業行為に近いほど安価になる傾向がありますが、数多くやっている診断者は経験豊かであり、数が少なければ経験が少ないという問題もあり、価格と精度が純粋に高いほど良いというわけではありません。
S造・RC造は、面積で決まることが多く、1㎡あたり、1000~2000円程度で、小さい建物ほど、1㎡あたりの金額が高い傾向にあります。


Q2 耐震診断はなんでそんなに高いのですか?

無料で耐震診断を行っている業者もあるのに、同じ木造2階建てでも6万円くらいとか、20万円を超えるものもあります。鉄筋コンクリート造では、100万円を超えることが当たり前であり、一般的に依頼するのは非現実的です。普通に考えれば有料の業者の金額はすべて高く感じます。
そのため行政では、診断に補助金を出すところが多いです。これは現実的には高いと感じられる診断に対し、価値を認め、より気軽に診断を依頼しやすくするためです。
では、実際にどのような経費がかかっているのでしょうか?まずは人件費。診断は現地診断だけでなく、計算を行ったり、図面を作ったり、書類を作ったり、意外と目に見えない作業が多いのです。次に、ソフトウェア代金。バージョンアップや保守料を含めるとかなりお金がかかります。他に組合などに加盟している業者は、その加盟料など。技術アップのためには、講習会にも多数通わなければなりません。何よりもその技術を身につけるために非常に長時間かけて勉強しています。そのため業者からみたら、金額は妥当と感じられるのかもしれませんが、一般の方の感じる金額の意識と大幅に違うのも仕方がないのかもしれません。


Q3 無料の診断はどうですか?

世の中、慈善事業でもない限り無料というのは裏があると思って結構です。それが悪いという意味ではありません。ただ営業行為的な意味があるのは否めません。その点、有料の耐震診断は、診断自体に価値を置き、その対価として報酬をもらっています。また営業行為的な部分を認め、中間的な金額を定めている業者もあります。
はじめからリフォームや耐震補強を必ず行おうというのなら、良いかもしれませんが、実際は割高な工事を押しつけられることもあるので注意しましょう。診断を無料にしたぶん、どこかで取り返さなければなりませんから。昔から「タダより高いものはない」といいますからね。


Q4 すべての事業者で市や行政の助成金を使えないのはどうしてですか?

行政毎に考え方が違い、助成金対象はバラバラです。東京都の市の場合、都独自の診断技術者の診断に助成金を出すシステム、事務所協会の診断員の診断に助成金を出すシステム、市独自の講習会の受講者の診断に助成金を出すシステム、など様々です。そして助成金額もバラバラです。これは、市が独自に制度を定めているからです。よって利用の際には、各行政に内容を確認する必要があります。


Q5 耐震診断の資格制度は?

現在、一般的なのは一般財団法人日本建築防災協会の耐震診断資格者と耐震改修技術者でしょう。耐震改修促進法に基づく国土交通大臣登録耐震診断資格者講習なので、公式感が強いです。しかし建築士等で講習会を受講・修了すれば取得できてしまうため、実際診断の技術があるかどうか?は不明です。
以前は、非常に難易度の高い試験を実施していた東京都の木造住宅耐震診断技術者講習は、現在では試験がなくなりました。よってこちらも古い会員はともかく、技術の信頼性がもちにくくなりました。
上記の制度は、建築設計のスペシャリストである建築士でなければ取得できません。よってその信頼性に講習を受けることによって、資格者としているというのが現状です。



Q6 構造計算と耐震診断の違いは?

簡単にいうと、新築の場合で一から設計する場合、構造計算です。既存の建物の強度を診断するのが耐震診断です。構造計算は風圧力の計算や長期の計算や部材の計算が加わりますが、耐震診断は、その名の通り短期的な地震に対しての診断となります。参考:構造計算と耐震診断の違い


Q7 白アリや住宅の欠陥は耐震診断でわかるのですか?

耐震診断は劣化診断や欠陥調査とは違います。もちろん重複している部分はあります。耐震診断は、主に現行法規に適合しない建物が対象で、地震に対して安全か?を調査します。欠陥があっても耐震的に問題ないか?を主に診断します。もちろん白アリや欠陥があったら評点は下がります。ただ本来の目的が違いますので、白アリ調査は、専門業者に依頼した方が賢明だと思います。欠陥住宅の調査もその専門の業者があります。


Q8 アスベストを含む鉄骨造の耐震診断は?

アスベストは今でこそ見なくなりましたが、昔は耐火性能が高い為盛んに利用されました。そのため古い建物の中には、アスベストが残っていることがあります。特に鉄骨造の耐火被覆の中には危険性が高い綿状で飛散しやすいアスベストが残っていることがあります。
耐震診断では、鉄骨部分を露出させなければなりませんので、事前にアスベストの有無を調査します(有料)。ない場合は、耐火被覆の一部を除去して調査します。アスベストがある場合は、別途特殊な手法によりアスベストを取り除き診断します。アスベストがある場合、補強を行うには工事部位のアスベストは完全に除去しなければならず、高額な除去費がかかることになります。診断を考えている場合で、鉄骨造で昭和50年代より前の場合は、事前に相談してから診断を行うようにしましょう。


Q9 耐震診断・補強の評定って?

耐震診断は高度の技術であり、特に鉄骨造、RC造は新築の構造計算に匹敵する難易度です。よって間違って診断を行っている可能性もあります。そこで第三者機関にその診断・補強が正しいかどうか?チェックしてもらいます。これを耐震診断の評定といいます。補強に関しても耐震改修として評定を受けることができます。評定を受けるかどうかは任意ですが、助成金の出る事業や大型の案件などは信頼性を高めるために評定を必須としていることが多いようです。


Q10 補強金額はどれくらいかかりますか?

一番聞かれる内容です。診断前に聞かれることが多いのですが、診断は補強箇所を探すことも重要な業務のため、診断前に補強金額がわかるというのは眉唾です。それでも目安を!と聞かれますので、業者によっては統計情報(可能実績や統計データ)を元に、一般的な事例を公開することが多いようです。それでも補強金額の幅は大きいです。診断前に金額をきっぱりいうのは、診断内容にかかわらず同じ工事を行おうとする業者が多いので、要注意です。

Q11 家屋の微動探査のオプションはいくらですか?

耐震診断を当社で受けられる方向けの、家屋微動探査は、耐震補強前と耐震補強後の2回の計測と、耐震補強後の建物の傾き記録調査を含め、18万円(税抜)となります。補強後の1回のみの場合は12万円(税抜)となります。建物の規模などで変わってくることがありますので、予めお問い合わせくださいませ。

依頼する場合

耐震診断を依頼したい場合は、

・氏名
・住所(最寄り駅)
・電話番号
・メールアドレス
・図面の有無
・建物の構造・階数(木造2階建て、とか、ツーバイフォー3階建てとか)
・床面積(各階の床面積もしくは延べ床面積)
・特殊な要件(地下車庫がある、スキップフロア等。他社で受付が出来なかった理由など)
・不安な箇所
・助成金対象の有無(分からない場合はお問い合わせください)

などをお問い合わせから送付ください。追って連絡いたします。

価格表

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新耐震基準の木造住宅の耐震診断
おはようございます。なまあず本舗では、木造住宅の耐震診断を多く行ってきました。地震に対して危険といわれる旧耐震(昭和56年以前)の木造住宅はもちろん、2010年代の比較的新しい木造住宅も多く診断してきました。 旧耐震の木造住宅はほとんど耐震...