ミャンマーで大地震。多くの建物が倒壊。人的被害も拡大

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おはようございます。

年度末で忙しくなかなか記事がかけなかったのですが、ミャンマーの大地震の被害が広がっています。

日本時間3月28日午後3時20分、ミャンマー中部(第2の都市であるマンダレーの近く)を震源とする、マグニチュード7.7 と推定される大地震が発生。震源の深さが10キロと浅いうえ、内陸の地震のため被害が広がっています。ちなみに阪神大震災は、マグニチュード7.3で深さが16キロなので、それよりもはるかに強く震源が浅いことになります(あくまで推定です)。マグニチュードでいえば、2024年1月1日の能登半島地震(マグニチュード7.6 深さ16キロ)などに近いです。

今回の地震の特徴は、地盤が水平方向にずれ動いたことです。それにしても被害が多いです。ミャンマーはもともと地震は多い地域。大きな地震も過去発生しているので、決して地震を知らない国ではないのですが。特に高層のビルの倒壊映像が流れてくるので、そういった建物に不利な揺れだったのかもしれません。また遠方のタイのバンコクでも高層ビルが倒壊しています。これは長周期地震動の可能性があるようです。しかもバンコクは軟弱地盤が堆積している地域なので、研究が進んでいない揺れによっての倒壊の可能性があります。

ミャンマーやタイの建物の耐震基準が低いのでは?という話もあります。日本だったら大丈夫、との声もあります。しかしながら能登半島地震クラスの規模で、震源も更に浅いので、このクラスの地震がきて、しかも水平方向にずれ動く地震であれば、日本の建物も無事では済まされません。

やはり日頃の備えが重要です。耐震性が低い建物に住んでいる方は、耐震診断を行い、補強を行った方が良いです。また建て替えなども検討した方が良いです。2025年4月から日本の建築基準法が改正され、木造2階建ての構造基準も事実上強化されるので、良いタイミングかと思います。一般的に1981年以降の新耐震は地震に安全と言われています。しかし新耐震基準でも、基準通りに建てられていなかったり2000年に改正された金物の規定に到達していない建物も多くあります。年代で判断せず、専門家に相談、場合によっては新しい建物でも耐震診断を行うようにしたいものです。なまあず本舗設計室でも新年度の耐震診断の受付を開始いたしました。心配な方はぜひご相談くださいませ。

なまあず本舗では、耐震診断の道具にも工夫し、より精度の高い耐震診断を目指しております。

なまあず本舗の木造耐震診断についての紹介動画です。