こんにちは。今日は、午後から出勤です・・・といっても午前中も仕事をしていました。今朝は、埼玉県のほうで木造3階建ての耐震診断に行ってきました。新築なんですけど、振動が多かったり基礎の施工が悪かったり・・・ということで心配だったようです。私もメールで何度かやりとりしていて「たぶん大丈夫でしょう」と思ってはいたのですが。
さて、早朝、訪問しました。どうやら多棟現場の1棟のようで、周囲は同じようなデザインの木造3階建てが並んでいました。その中で、玄関付近が・・・という家が一棟。ここが今回の現場です。構造計算もきちんとされており、検査済証もあります。建売とはいえ、近年は品質管理もある程度しっかりしており、不安は少なくなりました。しかし安価なだけのことはあります。構造計算もされているだけで、構造を本当に分かった人間がやっているか?は疑問です。一通り、構造図と構造計算書を見てから現場チェック。だいたい図面通りの施工がされていますね。ネックは毎度同じですが、ビルトインガレージ。やはり弱いです。建物前面に壁をつけない設計はいい加減、国が規制して欲しい。やはり揺れますからね。また室内の吹き抜けも悪さをしていて、非常に揺れる設計になっていました。寝室で揺れが気になる理由は一目瞭然でした。ただ耐震診断なので、持ち帰って計算し、見えない欠点も洗い出さねばなりません。
構造計算が普及すると、計算上満足するから、という理由から危険な建物が逆に増える可能性があります。やはり計算だけでなく、現場や材料の知識も豊富にもっていなければなりません。専業化するのはいいことかもしれませんが、それだけでは・・・と最近思います。