購入前の耐震診断

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こんにちは!!2月になりましたね。今日は晴天ですが寒いです。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言は延長になりそうですが、着々と春に向かっています。明けない夜はありません。いろいろ影響が深刻化してきていますが、頑張ってまいりましょう。

さて、今日は、購入前の耐震診断について紹介します。

下馬木造3階建て耐震診断の様子(2014年)。石膏ボードの厚みから準耐火のチェックを行っている。

新居を購入する際、特に中古の場合、その建物が安心か?心配ですよね??新築の場合不安がないか?といったら嘘になりますが、新築のほうが安全な確率が高いのも事実です。

さて、中古住宅を買う際、近年ではインスペクションという建物調査をしてから売られていることが多いと思います。しかしこのインスペクションは、建築士の腕によって調査レベルも大幅に差がありますし、見えない部分は見なくて良いなど、効率性を重視しているのも確かです。そのため「インスペクションは信用できない!」という論調も見かけます。

私は信用できない、とは思いません。住宅の専門家が実際に現地で見て感じることは非常に貴重ですし、欠陥などに気がつくことも多いです。しかし短時間、しかもオールラウンドに見なければならないインスペクションに専門性を求めるのは酷かと思います。

なまあず本舗設計室では、インスペクションのオプションに耐震診断を指定できますし、インスペクションを行った物件に対し、耐震診断することも可能です。購入前であっても売主の許可があれば、診断することは可能です。特に構造面でより専門性が求められる、ツーバイフォーや木造3階建てにも対応しております。もちろん非破壊検査しかできないので、通常の耐震診断に比べてグレードは下がるのですが、図面や計算書も含めて診断するので、より多くのことがわかります。

下馬木造3階建て耐震診断(2014)サーモグラフィーを利用し、非破壊で筋かいを確認している

先日行った横浜市の木造3階建ての購入前診断では、現地調査に加え、構造図から構造計算書を復元し、現建物と構造図が異なることなどを発見し、大きな欠陥を発見し、購入を見合わせ事案がありました。変更後が構造計算ソフトに入力できない形にしたため、非常に不安定になっていました。その形状のせいか?ヒビ割れなどが多く、検査済証があっても危険があると判断いたしました。木3で検査済証などが揃っている場合は20万円~でできますので、中古の木造3階建てで購入に迷っている方は是非ご相談くださいませ。

検査済証がない物件、図面と現状が違う物件も診断しておりますが、若干高くなりますし、時間がかかります。突然のお申し込みで希望に添えないこともありますので、早めにご相談ください。