「地盤が良好」の意味

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こんにちは。早いもので今週の水曜日で本舗も本年度の通常営業は終了いたします(木曜日は大掃除です)。新年は1月6日(月)から営業となります。今年はちょっと長めに冬休みを頂きますことご了承お願いします。

さて、住宅地盤に興味を持つ方が多くなってきました。いうまでもなく地盤が良好の地域に住みたいですよね?しかし「地盤が良好」の意味はいろいろあるので注意が必要です。

まず、表層地盤が良いのか、それ以降が良いのか?は大きく違います。例えば地表面50㎝くらい悪くても、締め固めれば問題ないケースがほとんどです。逆に1m~2mくらいの深さが悪いと非常に問題が大きくなります。またもっと深い地盤の構成によって、地震時の揺れの強さ、揺れの周期が変わってきます。地盤の強さについても、沈まないことを重視するのか?揺れないことを重視するのかで変わってきます。なので、何をもって「良好か」は、場合によって異なるのです。なので一概に「地盤が良好」とは言えないのが実状です。

我々が「地盤が良好」というのは、表層はソコソコで、0.5~2m程度の深さの地盤に沈下がなく、それより深い部分が軟弱地盤でなく、杭などを使わなくても宅地として適している場合に使う事が多いです。それはビルなどを建設するには地盤として物足りなくてもその表現をします。実際は建物によって適する地盤も異なるのですが、通常、地盤の事をきかれる場合、戸建住宅の建設についてがほとんどなので、このような状況を「地盤が良好」と表現します。

だいたいの地盤の目安は、東京の場合、地盤サポートマップというサイトで住所を入れればある程度の傾向はわかります。しかし実際には数m離れれば地盤特性が異なることもあり、住宅を新築する場合は、少なくてもSWS試験をして、確認することが必要になります。耐震診断・補強では、実質的に地盤調査ができないので、周辺地盤の傾向をみて、地盤の良否を判断します。既に数十年建っていれば、地盤はそれなりに安定しているはずですので。

もし、専門家に地盤が大丈夫か?確認する際は、前提条件をしっかり確認してどのような点なのかをきちんと説明する必要があります。例えば、この土地に木造2階建て住宅を建てたいのように。建物は重量によって必要な地盤の強さも異なりますので。もし木造2階建てで十分な地盤であっても鉄筋コンクリート造の2階建ての住宅なら、地盤が強度不足になることも多いですからね・・・。

 

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