耐震診断などで、コンクリート内部の鉄筋の調査を行う場合、設計事務所にある機材では調査が難しいので、特殊な調査を行う調査会社に依頼します。
もちろん、調査箇所などは、調査を行う設計事務所が指定します。どこにどれだけ必要か?など事前に検討が必要ですし、調査しやすい箇所を探すことも大切です。上のように調査箇所に場所がわかる表示を貼り、赤い鉄筋調査機をあてます。
鉄筋調査2
別な機械では目視で確認できます。
鉄筋調査で鉄筋があった部分にテープを貼って配筋の間隔を測定し撮影します。
この調査でわかることは、鉄筋のかぶり厚(鉄筋がどれくらいコンクリートに深く埋められているか?)と鉄筋の方向、位置、サイズです。
これらの実地調査と図面を照合して、各柱梁や壁の性能を導き出し、耐震診断を行う材料とします。
調査器具の価格はとても高く、メンテナンスを考えると設計事務所で持てる物ではありません。当然調査会社へ支払う調査代金も高額になりますが、非破壊でこれだけのことがわかるわけですから、トータルで考えると安価に調査ができるといえます(もちろん高いのは変わりませんが)。