3Dプリンター住宅について

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おはようございます。

最近、3Dプリンター住宅の話題が多いですね。セレンディクス株式会社が、550万の一般向けの3Dプリンター住宅を発表してからは特にです。というわけで、セレンディクスさんのセミナーと、こちらも先行している大林組さんの3D住宅の見学に行ってきました。

3Dプリンターを使えば、安価で自由な住宅が実現できると期待している方が多いと思います。しかし技術的にもまだ道半ばで、解決しなければならないことも多いようです。話を聞いている限り、一気に既存の住宅が3Dプリンターに置き換わるということはなさそうです。実際、550万円の住宅が、ボコボコ建設されている、という話は聞いたことはありません。

まず安価・・・というのは難しそうです。海外で先行している3Dプリンター住宅は、別に安くはありません。人手不足に対応できるというメリットはありそうですが、価格メリットを打ち出しているのは、セレンディクスさんなど少数派のようです。開発にもお金がかかっていますし、現段階で低価格で実用性が高い・・・は難しそうです。

次に3Dプリンターだから形状が自由に・・・と思っている方が多いかもしれませんが、実際は3Dプリンターのアームなどの制約をうけますし、形状的には、むしろ制約が多いような気がします。特に天井、屋根を一体でプリントできていない現状では、大空間を作るのが難しそうです。大林もセレンディクスも屋根は別工程で作って載せています。一体でプリントできれば楽なのでしょうけど、難しそうです。またセレンディクスさんは、各部材を向上でプリントして、現地で組み立てるいわゆるプレハブのような手段をとります。なので世間一般に想像される自由なプリントで家を作る感じでは、ないのです。

というわけで、なまあず本舗でも今のところ3Dプリンター住宅に進出は考えていません。もちろん将来はわかりませんが。ただ研究は開始するつもりで、小型の3Dプリンターを導入して、造形や設計手法についての研究は開始する予定です。

そのうち、3Dプリンター住宅だらけの時代が来るかもしれません。ちょっとだけ楽しみですね。