新潟県中越地震

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本日10月23にちは、2004年に新潟県中越地震が発生した日です。もう20年近く経つのですね。わたしは、この業界入ってようやく、少し仕事がわかりはじめた頃でした。前に紹介した宮城県北部地震からそれほど経っていませんが、こちらのほうが被害が大きく、改めて地震の怖さと対策の重要さを感じました。 過去の大地震への現地調査・訪問などの記事はこちら

新潟県中越地震は、新潟県中越地方を震源としたM6.8の地震。1995年の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)以来、観測史上2回目の最大震度7を記録した。1996年の震度改正以降、震度計によって震度7が観測された最初の地震となります。

逆断層型の内陸地殻内地震で、震源が浅かったこともあり、震源直上の川口町では震度7を観測しました。また大きな余震も発生しました。死者は68名でしたが、建物倒壊などの直接的な死者は16名、で他はストレスやエコノミークラス症候群によるもので、同症候群が広く認知されるきっかけとなりました。土砂崩れや「天然ダム」などで話題が多かったですが、家屋の全半壊は1万7000棟と多かったです。

2005年3月に、他支部の事務所協会の視察見学に同行させていただきました。

震度7を記録した川口町を訪問(2005/3/19)

全面開口の家でも無傷なものもありました。

部分的に倒壊した建物は雪で潰れる物もありました

当日も雪が降っていました

小千谷のジャスコ。結構被害が大きかったです。大きな建物でも地震の被害を受けないわけではありません。

写真にはありませんが、柱柱脚が抜けている建物もありました。金物の重要性を感じました。鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物の被害も多く、木造だけではないのだな、と改めて感じました。逆にビルトインガレージの前面に壁がない建物でも被害がないように見える建物があったり、いろいろ課題を感じた視察になりました。

こういった視察や見学は、非常に勉強になり、耐震診断や構造設計に、非常に役に立っています。やはり机上の計算だけでは駄目ですね。この地震を機に耐震診断に本腰をいれていくことになります。