新耐震基準でも耐震診断をお勧めするわけ

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おはようございます。

本日も府中市は秋晴れで良い天気です。どこかに出かけたくなりますね。

さて、なまあず本舗設計室では、新耐震基準の木造住宅の耐震診断をお勧めしています。実際、近年の耐震診断は新耐震基準のものが多いです。なぜお勧めするのでしょうか?

木造住宅は、建築基準法上で4号建築物という分類になっており、数々の特例が認められています。基準を守らなければならないのですが、審査はされない・・・という微妙な立ち位置なのです。そのため、基準を守らないで設計・施工している建物があるということです。なので、いくら新耐震基準だからといって、基準を満たしているかは不明なのです。

役所や検査機関等がチェックしているから大丈夫では?と思うかもしれません。実際昔に比べれば、かなりきちんとやってくれています。しかし構造のチェックは4号建築物ではほとんどありませんので、結局は設計者や施工者次第というところが大きいのです。

ただし、基準自体が古くて地震に弱い建物が多い1981年以前の旧耐震は、問答無用で弱い建物が多いので、診断・補強必須と言えますが(注:旧耐震でも耐震性を満たす建物はあります)、新耐震基準の場合は、当然満たしている建物もあるので、そこまでは言えません。

2000年の法改正で金物の規定やバランスの規定が出来たため、とりあえず安全といえる基準になりました。それ以前は、設計上、地震に弱い建物があるかもしれませんので、耐震診断を強くお勧めしています。また2000年以降でも、壁量計算されていない建物や、金物設計されていない建物は多くありますので、要注意と言えます。

住宅瑕疵担保履行法施行以後(2009年10月1日引き渡し物件)は、配筋検査や金物検査が行われるようになったので、更に安全になりました。なまあず本舗設計室では、それ以後は、比較的安全だと思っております。

いずれにしろ、よく揺れたり、外壁や内壁にヒビ割れしたり異常を感じたら、専門家に診てもらったほうが良いです。新しい住宅でも残念ながら欠陥はありますので。なまあず本舗設計室では、新築のチェックも行っております。不安に感じましたらご相談ください。

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