無料の耐震診断の良いところを考える

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皆様おはようございます。三連休いかがお過ごしでしょうか?

私は娘を連れて多摩動物公園に行ってきました。雪が若干残っていましたが日差しが暖かく、たくさんの人で賑わっていました。こんなに混雑しているの初めて見ました・・・。

さて、今日は、無料の耐震診断の良いところを考えてみました。

一般的に、有料で耐震診断を行っている設計事務所は、無料の耐震診断に否定的です。

理由は値段では対抗できないからです。無料と10万円だったら価格的には対抗できないのは当たり前です。もちろん無料なのは裏があり、例えば木耐協と呼ばれる無料で耐震診断を行ってくれる事業者の団体の正式名は、「日本木造住宅耐震補強事業者協同組合」なのです。耐震診断事業者ではなく、耐震補強事業者の組合なのです。なので補強工事ありきなので、耐震診断は無料でやっているのです。営業行為ですね。ただこれは耐震補強事業者からみたら、たとえば工事の見積だって無料なところも多く、同じことなのかもしれません。必ずしも否定されることではありません。

逆に耐震診断で利益を上げている設計事務所等では、ありえないことになります。10万円の診断でも元は取れないかもしれません。概ね10~20万円のところが多い所みても、そう簡単にできるものではなさそうです。

そこで、無料の耐震診断事業者に依頼するときに良いことを考えてみました。まず、耐震補強を行うだろうと考えていて、その依頼事業者が信頼できそうだな、と思ったときです。耐震診断から工事までずっとみてもらえるので、安心感はあります。また契約や請求も同じ業者なので面倒はありません。設計事務所で依頼する場合、診断契約、補強設計契約、監理契約と3つの契約を設計事務所と行う他、工事の契約を施工業者と行います。慣れていないと(ほとんどの方は慣れていない)煩雑ですし、面倒ですよね。一貫して同じところで行えるのが最大のメリットで、価格が無料なのがメリットではありません。無料なぶん、施工で回収しているはずなので。それでも上記メリットは大きいと思います。

逆にメリットが薄いのは、無料だから診断だけしてみようという場合です。これは無料のメリットを活かしているようですが、実は違います。恐らく耐震診断しようという方の家は、たいてい耐震性が不足しているのです。なので耐震性の確認というだけでは、無料でもメリットは薄いのです。なにしろ補強を行う場合は、診断が無料でも工事段階でお金は絶対にかかってきます。耐震補強までトータルでみないといけません。

思うに、家の耐震性が不安で、あるかないか確認するなら、無料の診断に頼るべきではありません。なぜなら、工事を行うことで収益を得るモデル構造では、どうしても公平に判断できないからです。その点金額が高めの設計事務所の耐震診断は、それだけで収益を得られるので、別に補強工事を行わなくても、問題がないからです。より公平な目で見られます。もっとも古い木造住宅はどちらが診断しても、耐震性が不足すると出ることが多いので、それほど大きな意味を持つとは思えませんが・・・。

無料の診断業者にせよ、有料の診断業者にせよ、耐震性の良い建物になってほしいと思う気持ちは変わりません。目先の金額にとらわれず、しっかりした業者選びをすることが重要です。