水を多めに常備しましょう

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こんにちは。

ゴールデンウィークも終わりました。今年は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言等で出かけられなかった方も多いと思います。早く収まって欲しいですが、このようなときに危ないのが「不幸なことは重なる」ということを忘れることです。もちろん「重ならない」こともあるのですが、何か重大なことが起こっているからといって自然災害の類いは待ってくれないことです。

地震が多発しているとこ、テレワークが普及して自宅にいることが増えたこともあり、耐震診断の問い合わせが増えています。耐震に興味を持って頂くのは良いことだと思うのですが、気になるのが水の備蓄です。

言うまでも無く人間は水が無ければ生きていけません。日本には水道をひねればきれいな水が24時間出てくれるので、水が無くなったら、とあまり感じません。しかし大きな地震で断水したときの、給水車に長蛇の列ができる風景は見たことがあると思います。水は重いので人が運べる水の量は限られています。また給水用のボトルなどを持っていないと運べません。

地方の災害の場合は、人口も少ないですが、都市部では深刻です。都市部には備蓄も多いですし給水車も多いのですが、それ以上に人口が多いのです。そして道路などインフラが破壊されて届かないケースもありますし、給水ポイントが遠いこともあります。自動車も使えない可能性があります。なので、特に都市部に住んでいる場合は、水の備蓄を忘れないようにしましょう。

必要な水は三種類。飲料、調理に利用する綺麗な水、ちょっとした洗い物などに使えるまあまあ綺麗な水(生活用水に利用)、汚れたものを流したり、植物に水をあげたりできる雑水・雨水。まあ普通に考えれば二種類(飲料水と生活用水)ですが、ちょっと考えてみてください。

一般的に大人1人につき、1日2~3リットルの飲料水が必要だと言います。他に洗濯やトイレ、歯磨きなどに使う生活用水を2リットルほど必要です。もちろん全て綺麗なペットボトルの水で備蓄してもいいですが、一人1日4リットルと仮定すると、4人家族で1週間だと8×7日=56リットル、2リットルペットボトルにして28本!!ちょっと現実的ではないですね。

なので、最低二段階、欲を言えば三段階用意しておきたいのです。飲料水はペットボトル。2リットルだけで無く500mlも用意しておきましょう。サイズはバラバラの方が用途毎に使えるので便利です。生活用水は水道水をペットボトルやポリタンクに備蓄して、定期的に入れ替えましょう。ポリタンクは10リットルくらい入るので効率的です。使い終わっても給水車に取りに行けるサイズだとベストです。さすがに10リットルを手で持つのは難しいですし給水車にそれだけで並ぶのは辛いので台車も用意しておきたいものです。そして三段階目の雑水。意外と必要ですし、貴重な飲料水や生活用水を無駄に使いたくないときに有効です。トイレを流すとか、本当に汚いものを軽く洗うとか植物に水をあげるとか。これは雨水を蓄えておくのが一番です。一戸建てに住んでいるなら、雨水タンクは簡単に雨樋に増設できます。空になっても雨が降れば補給されます。この三段階目の水は長期戦になったときは、非常に有効になりますのでぜひ準備して欲しいところです。

 

ペットボトルの水も賞味期限があります。賞味期限が切れても飲めますが、できればローテーションして賞味期限までに使い切り新たなものを補充でき、水を切らさないようにしたいものです。また切れてしまっても捨てないで、生活用水用に取っておくといいと思います。また空になったペットボトルも保管できるところがあれば、乾燥して取っておくと、いざというときに水を入れられます。風呂水を回収したり、給水車に取りに行くなど用途はいろいろ考えられますね。

いざとなると、本当に不安になります。その心配は絶対あるわけなので、事前に想定できることだけでも対策を講じておきましょう。少なくとも水はそれほど高くないですし、水道水の備蓄も手間だけで済みますので。

というわけで出来ることからはじめてみましょう。