南岸低気圧

この記事は約1分で読めます。

雪も止みましたし雨ももうすぐ止みそうです。たくさん積もったわりに、早く雪が溶けそうですが凍結が心配です。

さて、北国の方から質問がありました。こっちは大丈夫だけど何で関東にそんな大雪が降るの・・・と。

これは、関東の雪が北から雪雲が流れてきた・・・という事では無く、主に日本列島南岸を発達しながら東に進んでいく、通称「南岸低気圧」というものの影響で降ることが多いからです。

南からの低気圧なら暖かい空気を運んでくるのでは?と思うかもしれませんが、進行方向の東側に温暖前線、西~南側に寒冷前線が形成され、反時計回りに回転(台風と同じ)するので、寒冷前線付近では、強い北風と雨・雪をもたらすことがあります。記憶に新しい2014年2月に2回関東で発生した記録的な降雪もこの種の低気圧の影響が大きいとされます。もっともその年は、記録的な寒波が日本列島に流れ込み、ただでさえ寒い日が続いた上、低気圧が急速に発達を続け、しかも動きが遅かったこともあり記録的な降雪となりました。今日のように、それほど寒くなければ、雨になります。実際事前の予報では雨・・・でしたが、昨晩あたりから気温が低い・・・ということで大雪に予報が変わっています。更に温度が低かったら2014年みたいになったかもしれません。天気は奥が深いですね。