地震予知に一喜一憂しない

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おはようございます。

トカラ列島近海で地震が多く発生しています。今朝方には震度5弱を悪石島で観測するなど大きめの地震も発生してきています。これ以上大きな地震がないように願っております。

また7月5日に大地震が発生するなどの情報もSNSで拡散されています。

若い頃、地震と地震予知をそれなりに調べた結果、そのような情報や憶測に惑わされないことが大事と気がつきました。そのうえで日頃の備えをすることが重要なのです。

雨水を溜めておくことも、立派な震災の対策になります。

地震予知が可能と仮定した場合、その地震のタイプによって現象も異なるはずなのです。プレート型なのか?断層型なのか?またそのタイプ。やたら震源が遠いタイプの地震もあります。もちろん大小もあります。それを雲の形や動物の行動とか一事象で何かですべて推測するのは無理があり(一部は可能かもしれません)ます。またチリの地震のときのように地球の裏側の大地震が日本に被害を及ぼすこともあります。しかも日本は地震多発国で、黙っていても地震は発生するのです。そして発生するのは、ニュースになるような大地震だけでも、小さい地震だけでもありません。さまざまなのです。

なので、SNSなどで話題の何月何日に地震が来るなどの情報に一喜一憂せずに、日頃の備えをすることが大切です。そういう意味ではSNSなどの拡散情報を見て、準備が足りないなら準備をしておくことは重要なのかもしれません。何月何日に地震が来るなどの情報を拡散する必要はありません。もし来たとしても別に特殊なことではなく、自然現象の一つなのです。もちろん被害がでるような災害はないほうが良いのは当たり前ですが、あっても不思議ではないです。

地震では、屋根や2階が重いほど揺れが大きくなり倒れやすくなります。

南海トラフ地震に関しても確率や被害想定がでています。もちろんそのような情報で予想しうる被害などを知っておく必要はあるかもしれませんが、過度に反応することはありません。

自宅の耐震化も、できるところからで大丈夫です。お金がないから・・・と言っている家によくありがちなのは、2階や小屋裏にぎっしり重い物をおいてあること。2階や小屋裏の本棚・タンス・荷物などは地震時に倒れたり落ちる危険性があるだけでなく、自宅の地震の揺れにも影響してきます。もともと木造二階建ては2階に重い荷物を載っける想定にはなっていません。軽くするだけで地震の揺れが軽減して、倒壊を免れる可能性もあります。2階や小屋裏の物を減らすことから始めるのも悪くはありません。備蓄のペットボトルの水を大量に2階にため込んでいるお宅もありましたが、本末転倒な気がします。1階に置くべきです。

また備蓄だけでなく、逃げ出すときに威力を発揮する防災シューズ(底が頑丈で踏み抜き防止されているもの)や、虫よけ(夏など外に避難するとき大切。特に数日すると増えてくるので)、除菌作用のあるウエットティッシュ(結構消費します)、消臭剤(臭いが気になる方は大切)、ラジオ(ネットが止まるかもしれないので)などは重要です。

もちろん耐震診断して耐震補強することが理想です。なまあず本舗設計室は、木造住宅の耐震診断や耐震補強をメインのお仕事にしているわけですから、もちろん推奨しています。しかし診断や補強以外にもできることから始めることをお勧めしています。そのうえで余裕があれば、診断・補強のご相談をいただければ、と思います。