おはようございます。
2024年は、いきなり能登半島地震が発生し、なかなかリズムの乗れなかった方も多かったと思います。耐震診断を行う設計事務所も、診断依頼の増加への対応で大変だったと思います。特にグレーゾーンと呼ばれる新耐震基準のうち、金物やバランスの規定がなかった時代の2000年以前の建物に行政の助成金がつくタイミングが重なったこともあります。また2025年に建築基準法が大改正されるため、その準備も大変だと思います。耐震に関する考え方も変わってきています。
そうした流れに、現在の耐震診断が適合しにくくなってきています。内容の改訂も来年度以降にあると予測できますが、現在の耐震診断での欠点は、
・2025年建築基準法のN値計算に不適合
・1981年~ 2000年のグレーゾーンに対する内容が不十分
・枠組壁工法の診断内容が不十分
・木造3階建ての診断内容が不十分
・近年の気候変動、省エネ、小動物などの問題に対応しきれていない
・建物荷重の対応が難しい
などです。なまあず本舗設計室では、枠組壁工法と木造3階建ての耐震診断は、独自の工夫でその内容を補完してきました。N値計算に関しては、ある程度余裕を持たせた計算で対応し、グレーゾーンについては、個別対応してきました。
しかし、お客様の要望の高まりを受け、2025年1月に「N式耐震診断2025」としてサービスを開始いたします。
サービスの特徴は、
・補強設計時のN値計算を2025年改正に適合させることで階高の高い建物などの金物の安全性を確保
・サーモグラフィーによる天井のネズミ簡易調査をデフォルトでつける
・建物荷重を構造計算による方法により精算するため、補強箇所を従来より減らすことが可能です。
・断熱に関する簡易調査とアドバイス付(枠組壁工法を除く)
・3つの補強案付
・1981年(新耐震以降)~2020年までの住宅に対応
・非破壊検査がデフォルトですが、オプションで破壊検査も可能
・オプションで微動探査をつけることも可能です。
となっています。価格は27万円(+消費税)~となります。従来の耐震診断では不利になる形状の建物、比較的新しい建物を対象としています。図面がある建物を対象としています。
また1月より標準の精密診断法1による耐震補強も、N値計算を2025年改正に適合させます。最新の法令に随時適合していきますので、引き続きよろしくお願いします。