省エネ住宅と耐震性

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こんにちは。週初めから肌寒いですね。まあ暑いよりはいいのですが、風邪などひかないように注意が必要です。

さて、今日は省エネ住宅と耐震性です。最近、通常の木造住宅よりもはるかに断熱材を入れている木造住宅を見かけます。非常に省エネ性能が高く、1台のエアコンで家中快適にできるものとかいろいろ。それはそれで夢があるし快適なのですが、省エネだけ注目すると問題が発生することも。

通常の木造住宅は、壁量計算という簡易な方法で耐震性や耐風性の安全確認を行います。これは壁の量で耐震性を判断できる優れた方法なのですが、この方法は断熱材などなかったはるか昔の住宅の仕様を標準としています。グラスウールなどの断熱材はそれほど重いものではないので、通常の施工ではそれほど重く感じないのですが、今話したような非常に優れた断熱の場合は、それなりの重さになり、耐震性に響いてきています。このことは国も気がついており、2025年の改正では、断熱材も考慮して壁量計算を行うことになりました。今のところその方法はしなくてもいいのですが、現在の壁量計算で安全を確認すると、耐震性が不足してしまうこともあるのです。特に太陽光パネルを搭載し、断熱材を多く・・・という場合は注意が必要です。また断熱材でもセルローズファイバーなど重いものもあります。そのような場合は、構造計算を行い、安全性を確認したほうが賢明です。

断熱材が悪いと行っているわけではなく、断熱材や太陽光パネルなど重量があるものを使う場合は、通常(昔の仕様に該当)の場合に比べて重いので、耐震性に余裕を持たさなければなりませんよ、ということです。

リフォームなどで、太陽光パネルを載せたり、断熱材をたくさん入れる場合、特に注意が必要です。一緒に耐震診断を行い、補強を行った方がよいでしょう。