完璧なものはない、という考えで家作りを

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こんにちは。なまあずの近所では桜がようやく咲き始めました。皆様の近所はいかがでしょうか?

さて、今日は家作りについて。

家は高い買い物です。マンションを買うにしろ、注文住宅を自分の好きなように建てるにしろ、莫大なお金がかかるので「完璧」を目指すのは当たり前と言えば当たり前です。しかし、完璧なものなどないのです。それをわかった上で、できるだけ、を目指すのがベターです。

現時点で最高のものを選んでも将来はわかりません。アスベストは安価で耐火性が高く、非常に評価されていましたが、後年健康被害で今では使われなくなりました。アスベストが駄目だからといってノンアスベスト屋根が発売されてこれで大丈夫!といわれましたが強度が不足して最悪数年で傷んできたり・・・。太陽光パネルも売電で大きな収益を稼げた時代ははるか昔です。太陽光パネルの廃棄問題やバッテリー、メンテナンス、パワーコンディショナーの交換などの費用の増大は問題になっています。なので今発売されていて評価されているものが、将来大丈夫という保証はありません。

間取りもそうです。今の家族構成に合わせて計画すると、将来は合わなくなる可能性が高いです。また将来を見据えて作っても、将来が予想する形でない場合も多いです。また体の変化で介護などで必要な廊下巾、トイレなどは異なってきます。最初からそれに合わせて作れる余裕があればいいですが、たいがいそんな余裕はありません。そのため、どこに合わせて・・・というのは、建築家であっても予想するのは難しいです。

これは、いくら考えても正解が近づくという問題ではありません。高いハウスメーカーだから完璧になるというものではありません。ただお金をかけたほうが満足度は高くなる傾向はあります。しかし立地ほか様々な要素がからみあい、必ずしもそうならないのも事実です。

何が言いたいかというと、高いお金を払ったのだから完璧なものを作ってほしいという考えは捨ててほしいということです。作ってほしいと思うからこそ他人のせいにしますし。自分が作っているんだという意識で、ある程度で妥協する精神がないと、後悔ばかりが募る悲しい事態になりかねません。

そのうえで、家作りのパートナー選びは大切です。建築家しかり、設計事務所しかり、ハウスメーカーしかりです。購入する場合は不動産会社・仲介業者も含まれます。窓口の担当者は大切ですが、あくまで一時的なものです。ある程度長くおつきあいするわけなので、長期的な視点も大切です。フィーリングを表に出てくる人だけで判断するのは早計です。ホームページだけで選ぶのも論外です。きちんと企業・人を見てすぐに決めないで冷静に判断していきたいものですね。

人によって、良い建築家、設計事務所、ハウスメーカーなどは違います。他の人には良くても自分に良くない場合もあります。なまあず本舗は設計事務所として、それほど多くの一戸建ての住宅は建てていませんが、リフォーム、耐震診断で多くの人生の先輩から家に住んで良かったこと、悪かったことを聞いてまいりました。他のところで、なんとなくしっくりこない、という場合、とりあえず様子見てみようか?ということで、なまあず本舗を選択肢に入れていただければ幸いです。