なまあず本舗で使っているCAD

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こんにちは。過ごしやすい日が続いていますね。このまま暑くならないでいてくれたら、どれだけ快適に過ごせるのでは?と思ってしまいます。といってももうすぐ暑くなりますので、夏の準備をお忘れ無く!

さて、本日は、株式会社なまあず本舗 設計室で使用しているCADを紹介します。建築設計事務所なので、CADと呼ばれるパソコンソフトを使って建築設計を行っています。CADは、computer-aided designの略でコンピュータ支援設計とも訳され、マウスを使って図面を作成するソフトです。昔は手書きでしたが、コンピュータ化して久しいです。

主力で使っているCADは、JWWというフリーソフトです。JWWは2次元のCADアプリケーションで、インターネットの前身ともいうべき、パソコン通信で人気だったDOS版の後継CADです。なまあず本舗でも前身の設計事務所時代の2001年から使い始めています。使い勝手が良いだけでなく、無料で使える、周囲の設計事務所も使っているので、手放せない存在です。なまあず本舗は、構造設計を他の設計事務所から受託することが多く、その取引先がJWWであることも多いので、重宝しました。近年は開発があまり進んでおらず、いつか無くなるのでは?と話題になっています。欠点は2Dで、ほぼ線のみでしか使えないので、現在流行の3D設計などに対応していないことです。

建築系のCADでは、ARCHITRENDシリーズを使っています。こちらはDOS版からのお付き合いなので、30年以上使い続けています。主に木造住宅の設計に長けており、その恐ろしい販売価格にみあう、性能を持っています。きちんと仕上げることもできますが、耐震診断やリフォームなどで素早く図面を書かなければならないときなども重宝します。省エネ計算や構造計算、積算などのオプションでパワーアップできるのも魅力です。

世の中には、いろいろなCADがあり、変換しないと読み込めないことも多いです。そんなときに重宝するのがDRA-CADシリーズ。こちらは15年ほど使っています。主にAutoCADやDRA-CADのユーザーからのファイルを読み込む為に使っています。もちろんCADとしても優秀です。現在はJWWと併用しています。機能的には非常に優秀で、BIM時代にも持っておきたいCADの1つです。

今年は、BIMを導入しようと思っています。ビルディング インフォメーション モデリングの略であるBIMは、コンピュータ上に現実と同じ建物の立体モデルを再現して設計していくソフトです。CADでも3Dはありますが、違いは「インフォメーション」です。3DCADは、絵的に3Dで書いているのですが、BIMは、建築部材の情報を描いている建物内に含有しています。すでに大手では当たり前になっていますが、小さな設計事務所での普及はイマイチです。というのもCADに比べて高額なのです。JWWはそもそも無料です。DRA-CADも10万円くらいです。BIMで有名なRevitは一年間の使用料金がサブスクで40万円以上もします。それだけ高性能ということもありますが、町の設計事務所では躊躇する金額です。なまあず本舗設計室では、試験的にBIMを導入していた時期もありましたが、実践には投入せずに終わっています。今回は設計案件も増えていること、次世代の人材を育成する意味も込めて、導入しようと思っています。現在選定中です。決定次第報告いたします。