木造住宅で構造計算や省エネ計算を内製化する意味

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おはようございます。

だいぶ寒くなってきましたね。暖房などの準備は終わっていますか?まだ夏服で、冬服を出していない方はいませんか?

さて、2025年の建築基準法改正で、木造住宅を主戦場としているビルダー、設計事務所はいろいろと岐路に立たされます。省エネ設計や、複雑化した壁量計算を外注するか否や。

もともと、この業界は、様々な職業の方と連携して成り立っています。外注なしですべて内製化など無理なものです。設計施工しているビルダーさんにしても多くの下請けを抱えています。協力会社などともいいますね。

設計事務所も同様で、自分の強みを活かし、弱い部分は外部に委託するのは自然なことです。しかしコアな部分を出していいの?というのが、なまあず本舗は思っていたりします。

なまあず本舗設計室は小さな設計事務所ですが、自社で設計する木造住宅は、自社で構造計算します。そして省エネも同様です。意外とこういうところにこだわりがある設計事務所は少ないのです。ちなみに、壁量計算までなら、できる設計事務所も多くあります。しかし壁量計算は簡易な方法であり、複雑な建物には向きません。なまあず本舗は設計事務所を名乗っている以上、最低でも自分のフィールドである木造住宅では、自社で構造計算と省エネ計算は行っていこうと思っております。ただでさえ、「なまあず」は、府中市内では駄菓子屋のほうが知名度が高いですから、頑張らなければなりません。

さて、話はずれましたが、外注するにせよ内製化するにせよ、設計は連動していなければなりません。2025年改正法では、断熱材の重量や太陽光パネルの有無で壁量計算が変わってくるので、設計当初からきちんと煮詰めて設計しなければなりません。これは意匠・構造・省エネをきちんと考えて設計しなければならないことに他なりません。このことは、外注するにせよ、内製化するにせよ、変わりません。そこをしっかりした設計事務所、工務店、ビルダーに依頼していきたいものです。

先日も、すべての設計が終わった段階で構造が成り立たないので他の構造屋さんからさじを投げられたビルダーさんから、なんとかならないかと泣きつかれました。2025年4月からは、このようなことが更に増えるかと思います。設計者も注意していかなければなりませんが、依頼する施主も気をつけていかないと、現在では考えられない事態が発生するかもしれません。