こんにちは。
2016年4月14日の夜9時半頃、熊本県を中心に大きな地震が発生。震度7を記録しました。それだけでも惨事が予想できるのに、その後も立て続けに震度6強、震度6弱が発生しました。震度7が2回観測されたのは、現在の気象庁震度階級が制定されてから初めて。そして地震波をみると、震動を少しでも知る人なら・・・となるものでした。
その地震から8年。私は昨年、熊本の被災地に熊本地震震災ミュージアムKIOKUがオープンしたのを機に訪問してきました。熊本に入るのは初めてです。この施設は被災した東海大学阿蘇校舎を補強して見学できるようにした部分と、地表にでてきた地震断層、などとともに、展示施設KIOKUがあります。地震に興味がある方は、是非見てほしい施設の1つです。特にRC造の実際に被災した建物を保存して間近で見られる施設は非常に貴重です。RC造であろうと、巨大地震では、無力と感じます。
少しでも地震の被害を小さく、ということで耐震設計・耐震補強をメインの業務にしている私でも、ここまでの震災は想定しておりません。新築で、ある程度の強度がある近年に建てられた建物でも被害がでそうな地震動に驚きました。恐らく地盤次第ではあるのですが、近年建てられた耐震等級3の建物でも、損傷はするかもしれません。そのため更なる耐震性のアップを図っていかねば、と改めて感じた次第です。
施設を見学しましたが、周囲は自然に恵まれ景色も良いところでした。とても地震が襲ってくるような地域には見えませんが、日本ではどのような場所であれ、大きな地震が来ることもある、ことを忘れてはいけません。
阿蘇山の麓で、訪問するには車が良さそうです。私も熊本でカーシェアを借りて、訪問しました。周囲には震災遺構が数多くあります。見学できるように整備された場所も多いので、ぜひ一度訪問してみてほしいです。