なまあず住宅相談 第9回 工事を伴わない住宅の耐震対策

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おはようございます。阪神・淡路大震災から24年も立ちました。そろそろ関東でも・・・と感じる方多いと思います。そうなると心配になるのがマイホームの耐震性。普通のブログなら耐震診断して・・・補強して・・・ということを書きますが、今回は違います!!昭和56年以前であろうと、平成の建物であろうと、地震で被害を受ける可能性はゼロではない、という部分では同じですね(確率はだいぶ違うと思いますが)。そこで着工年代を問わず工事を伴わない耐震性アップの方法を紹介します。

木造住宅は2階にはあまり物を置かないことが原則!!

新築の住宅は耐震性が強いのは間違いないと思うのですが、そもそも木造2階建ての2階には重いものを置かない前提になっています。ピアノとかを置く為に床を補強している!という方もいるかもしれませんが、それは床の補強であって、建物自体ではありません。木造住宅は鉄筋コンクリート住宅に比べて軽いので、床に置いているものの影響を大きく受けます。そこで、2階に大きな本棚など重量物があるのであれば、1階に下ろしましょう。これだけで地震の被害は大きく低減します。特に倒れるか倒れないか?の境目のときに威力を発揮します。耐震性に不安がある古い建物の方はもちろん、新しい住宅でも2階に物を置きすぎているな、という方は是非実行してみてください。また小屋裏収納にたくさん物を置いている方!!2階床よりも更に影響を受けやすいので、重い物から1階に下ろし、不要な物は処分しましょう。また屋根に載せた不要なソーラー温水器などがあれば、撤去しましょう。

家具の転倒防止は重要!

家具の転倒防止はもうやっている方も多いかもしれませんが、非常に重要です。地震で建物が倒壊しない前提で考えた場合、タンスが倒れたり、食器が飛び散ったりを片付けるのは非常に大変です。基本は重い物、背が高いもの、飛び散る可能性、割れるものが入っているもの、などを最優先に転倒防止を行いましょう。できれば床に挟むタイプではなく、柱等に留めつけるタイプを利用しましょう。きちんと説明書をよみ正しい使い方を心がけてください。

大きな窓ガラスは飛散防止フィルムを

リビングの掃き出し窓などは割れやすいので、飛散防止フィルムを貼りましょう。ガラスは割れると片付けるのが大変ですし、冬は寒くなります。修理に時間がかかることも予想できますので、大きなガラスから順に対策をしましょう。

耐震化も大切ですが、劣化させないことは更に大切です

さて、耐震診断などで訪問したとき、耐震性以外に気になることは多くあります。雨漏り、外壁の割れ、カビ、風呂のタイルの割れ、バルコニー鉄骨柱のサビ等は、建物寿命を大きく損なうことがあります。老朽化はどうしても進みますが、こまめに補修を行うことが大切です。場所によっては工事を伴うところもありますが、初期なら個人で補修できる事も多いです。大地震などのニュースでいたずらに不安がるよりも、まずはやれることから始めてみませんか??