和歌山で震度5弱の地震

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和歌山で震度5弱を観測する地震が発生しました。

15日0時26分頃、和歌山県北部を震源とする地震が発生。マグニチュードは4.6、震源の深さは10kmほどと正直それほど強い地震ではないのですが、震源が陸で浅かったため、そこそこ大きな揺れが局地的に発生しました。このように地震自体が大きくなくても震源に近く浅いと想像以上に揺れることがありますので注意が必要です。もし今回マグニチュードが6クラスだったら・・・と思うとゾッとしますね。しかもこのような地震は全国何処にでも発生する可能性があるからやっかいです。被害が今のところなさそうでホッとしています。

震度階が変わったのが1996年10月1日。その頃までは震度5って凄い揺れのような気がしていた年配者も多いと思いますが、それ以降の震度5弱は正直、それほど大きな揺れでないです。被害がでないのが建物やインフラが強くなったから、と勘違いしやすいので注意が必要です。もちろん阪神淡路大震災の頃に比べれば強くなったかもしれませんが、高齢化が著しく進み、空き家が増えている現状が、以前に比べて災害に強いかは大きく疑問が残ります。東日本大震災からの復興も地域の高齢化が大きな影響を与えるようになっています。時代の変化に合わせて地震対策を変えていくことは必須であり、政府の対策だけでなく我々独自で対策を講じていく必要があると思います。

例えば都市部の水の備蓄。給水車が来るとは言え人口が非常に多い東京ですぐに手に入るとは思えません。なので言われている以上の備蓄を用意しておくことをお勧めします。飲料水だけでなく生活用水を備蓄することが非常に大切です。一戸建てなどでは雨水を貯めるのも有力な手段となり得ます。

なまあず本舗は建築設計事務所なので、主に既存住宅の耐震化や新築住宅の高耐震化を進めていきますが、更に一歩前を進む必要があると最近感じます。繰り返しの揺れに強くすることはもちろん、防火、停電時の措置、家具の置き方、上階の荷物を減らす指導、建物のメンテナンスなどなど。

何か不安なことがあったら気軽にご相談ください。

引き続き、耐震に関する情報も提供していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

2階の荷物の分布によっても建物の揺れ方が変わってきます。