おはようございます。
梅雨空が続きましたが、今日は府中も久々に晴れ間が見えそうです。
さて、府中市で令和元年七月八日から開始するブロック塀の助成金について解説します。
ブロック塀は大阪の地震以降危険だと言うことで、危険なブロック塀に対しての除却補助金などが全国で開始され、学校等に関しては早めに工事が行われてきたことをご存じかもしれません。府中市もいよいよ始まります。危険なブロック塀等が対象ということですが、危険でも万年塀は対象外です。詳しくは市か、助成金に詳しい業者に聞いてみた方が良いでしょう。
府中市の制度の特徴は
・府中市が制度の対象とする避難路と位置づけた道路は、非常に多く、かなりの道路に面する塀が対象となる。
・塀を診断し、倒壊の危険性があると判断されたものが対象だが、判定は比較的甘め(「ブロック塀等の点検のチェックポイント」による点検を含む)
・建替工事は、業者選択は指定がない(木造耐震と異なる)。
・建替後、国産木材を使用すると、大幅な加算がある
です。診断も非常に簡単なもので木造耐震のような費用がかからず、工事業者も指定がないので、比較的気軽な助成金です。注意しなければならないのは、2項道路は新築同様にセットバックが必要なことなど、前面道路種別によっては使えなかったり制限があったりしますので、まずは市に相談してみると良いでしょう。
個人的には、塀を除却できればいい、と考えている方は即座にやったほうがいいと思います。上限8万円/mという補助筋は除却にとっては十分な金額です。所有者負担が1/3かかるとはいえ、十分にお得です。例えば4mの除却で12万円かかったとしたら、負担上限は4×8=32万円です。ただし1/3負担なので12/3=4万円になります。かなりお得だと思いませんか?
ただし、上限を超えることはまずないので、建替の場合のほうが助成金は多く貰えます。三段くらいのブロックとフェンスはそれほど高くないので、そのようなもので良いなら、除却と建替をしてしまったほうがお得です。ただし自己負担金額は1/3のままなので増えていきます。
一番お得なのは、木塀への建替です。国産材指定ということでちょっと高い上、木の特性上、メンテナンスが必要になってくるのが考えどころですが、木塀を作るための加算金額は、先ほどの上限8万円/mの制度に上乗せして196000円/mという破格な上限があります。しかもこの上乗せ分に関しては10/10助成、つまり全額になります。あくまで木塀分だけなので、除却とかは、かならず費用が発生してくるのですが非常にお得ですね。
なまあず本舗でも、ブロック塀の診断・補強設計を行えます。単純な除却や建替だけでなく擁壁が伴うものなどは難しいと思いますので、ぜひご相談ください。