台風19号の進路予想と対策(府中版)

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こんにちは!!ラグビーワールドカップで予想以上に盛り上がっていましたが・・・ニュージーランドvsイタリア、イングランドvsフランスが中止になりました(涙)。並みの台風なら開催強行もあり得たと思うのですが、何しろかなり巨大で猛烈な台風19号です。決定者は苦渋の決断だったと思います。

さて、今回の台風19号ですが、先日千葉を中心に多大な被害がでた台風15号の約10倍の大きさ。過去の大きな台風に比べても大きいです。そして速度もそれほど速くないので大雨や強風の時間が長いことが簡単に予想できるでしょう。

そして今回騒がれている大きな理由は、それだけではなく悪条件が重なります。基本的な台風は西日本か東海に上陸し西進するので、関東(府中)に来る頃には勢力が衰えているのですが、今回上陸は比較的東で、勢力を落とさずに関東に上陸する可能性が高いことです。また秋雨前線が本州付近に延びているため、台風上陸前から雨が降り続ける可能性があることです。そのため台風のスペック以上に関東(府中)の人には要注意な台風なのです。

もちろんこの台風は、暴風も強烈です。10日12時現在で、大型で猛烈な台風であり、中心気圧は915hPa。これだけでもかなり低いのに、最大風速は55m/s程度が予想されています。このあとの進路、発達具合によっては、猛烈な被害がでるかもしれないクラスなのです。関東では通常暴風の影響は少ないと言われていましたが、台風15号でそのイメージが吹っ飛んだと思います。その15号よりもかなり大きく強烈なわけで、進路次第では想像できない被害が発生する可能性があります。

もっとも予想は外れることもあり、後で「良かったね」と思うかもしれませんが、備えだけはしておきましょう。

まず、建物の外に物を置かないこと、道路などに何か危険なものがあったら、とりあえず風が強くなる前に除去すること。バルコニーから物を無くすこと。これに尽きます。移動できないものはロープなどで固定しておく。今から建物の修理などは難しいでしょうから、みんなで被害が減るように協力しましょう。

また建物の被害は窓ガラスからが多いので、雨戸やシャッターの点検をしておき、風が強くなる前に締めましょう。必要に応じて外から板を打ち付けるなどをアドバイスする方がいますが、くれぐれも飛んでいかないようにきちんと打ち付け、風が隙間に入って持って行かれないようにしましょう。シャッターなどがない窓ガラスで大きなもの、物が飛んできそうな方向のものから、飛散防止フィルムを貼っていきましょう。カーテンやブラインドも閉めたままにしましょう。万が一割れたときのために、ガムテープやダンボールを用意しておきましょう。少々の割れなら進行を防ぐことができます。

あとは、できることからです。水の用意、モバイルバッテリーの用意、ラジオ、懐中電灯や電池の用意。万が一の避難のための防災袋の準備、近所の避難場所の確認など。食料も多めに用意しましょう。停電に備えて調理しなくても大丈夫な物も忘れずに!忙しい方が多いと思いますので、できることから、です。

そして風が強くなってからは外出しないこと。これも重要です。鉄道も計画運休の可能性があります。自動車も運転できないほど風雨が強いこともあります。一日くらい家から出なくても大丈夫なものです。もちろんやむを得ない仕事などもあるかと思いますが・・・。

府中の場合、水害ハザードマップを公開しています。こちらも参考にしてください。また多摩川の洪水に伴うタイムラインが公開されていますので、家族でマイ・タイムラインを作っておきましょう。ネット上にはいろいろな情報がありますが、Yahoo!の府中市の大雨警戒レベルマップもわかりやすいので確認すると良いでしょう。

過去の府中付近の水害といえば、1974年8月31日~9月1日の台風16号でしょう。多摩川の堤防が決壊し、狛江市の民家が流出した(避難が早かったため公式の死傷者はいなかった模様)。ただ関東に上陸したわけではなく四国付近に上陸し、中国地方を北上し、日本海に抜けた台風でした。普通では??と思うでしょうが、最大950hpaと巨大な台風でした。このように中心から離れていても被害が大きくなることはあります。このときは、多摩川上流に記録的な豪雨が断続的に襲ったため、多摩川が増水し続け警戒水位を超えたそうで、当時市民も数多く見に集まったそうです。つまり大雨や風は当地ではそれほどでもなかったことが伺えます。その後の堤防決壊からの話も当時テレビ中継があったり、言い伝えで国民に深く知られることになりました。

今回無事に安全に乗り切れることを願っています。