積雪時の地面の温度

この記事は約3分で読めます。

おはようございます。昨日の積雪は想像以上でしたね。私は新宿にいたので、あの大混雑を体験しました。普段電車に乗り慣れていない人には酷ですね。京王線はだいぶ頑張ってくれましたが。

さて、今朝雪かきをしたのですが、おもったより雪質が軽く楽でした。今日の気温も高いですし、意外と早く溶けるのではないでしょうか?

さて、雪かきした場所をサーモグラフィーでチェックしてみました。

雪かきした本舗の前です。日当たりがいいですね。

雪がある部分は温度低めです。日が当たっている部分も雪は反射して温度が上がらないようです。

普通は日が当たっているとあっという間に温度があがる、雪があると温度があまり上がりません。また濡れている場所もこの時期は地面の温度が低いのでアスファルトはなかなか温度があがりませんね。雪を溶かすには、表面積を増やすために、雪に軽くシャベルで穴を空けていったりする対策や、温度が上がりそうな濃い色の何かを置いておく・・・などが有効なのですが、雪が積もったままの状態は溶けにくいようです。

日当たりが良い場所と日影の場所です。

日当たりで温度差がはっきり出ていますね。

興味深いのは、道路は温度差が出ているのに、雪の部分の温度差は日当たりが良いところと悪いところでそれほど差が無いことです。また芝生などに比べてアスファルトは温度上昇が遅い事です。

雪を早く溶かすには、日当たりが良いことが条件になります。屋根は早めに溶けますから間違いなさそうです。ただ屋根の場合も勾配がある部分は滑って・・・ということもあるので検証が必要そうです。地面はちょっとコツがいりそうです。4年前も感じたのですが、凍っている地盤をできるだけ減らし、雪を完全に除去した部分を確保することで、その周辺から雪が溶けやすくなる・・・感じです。上を見ても雪と地面との境界部は比較的温度が高いように見えます(たまたまか)。雪の溶け方を観察しても端っこから溶けている感じがしますので間違いないかと。

雪かきはだいたい午前中で終わりました。雪かきするたびに新しい発見がありますね。大分溶かすコツを覚えてきました。設計屋さんは、日頃いろいろな現象を観察し設計に織り込んでいきます。設計だけのプロではいずれ行き詰まってしまいます。こういう体験は非常に貴重で得るものがありますね。