なんだか・・・雪大丈夫なんじゃないか?と楽観的になる空ですが、そんな気分は吹き飛ぶ予報です。建設現場でも雨や雪は降らないに越したことはないです。しかし梅雨時などは難しいですよね。晴れてないといけない工事はできるだけ短くしたいものです。
なまあず本舗設計室のGUWUはテックワンP3を利用する金物工法を採用しています。この方法の良さは、金物を予めつけて工場出荷してくれるので建方工事が本当に早いこと。GUWUのように柱数が少ない場合は更にです。その速さを紹介します。作例はWhite GUWUです。
金物が取り付いてトラックで運んでくれる。組み立ては非常に楽です。組み合わせてドリフトピンで打つだけです。棟上げには釘やビスも不要です。
朝8時の搬入です。トラスは前日に搬入して組み立てておきました。このトラスは7.28mトラスと比較的小型ですが、3.6mくらいに分割できるので普通のトラックで運搬でき、現場で簡単に組み立てられます。テックワンP3プラスという金物を使っているため、在来のトラスに比べて施工性が飛躍的に上がりました。良い時代になったものです。
クレーンで部材を現場に入れて、現場作業員が柱を立てていきます。GUWUは内部空間が広いのでなんと部屋の中に部材を下ろして施工出来るので、効率的です。
なんと30分で柱まで完成です。小さく見えますが、一応70m2以上あります。柱の先端には金物がついているので梁の施工も楽ですね。
ここで準備していたトラスをクレーンで持ち上げ、柱に載せます。このような作業は非常に大変ですが、金物工法のため取り付けはかなり省力化できます。
トラスを載せるのは時間がかかりますが、その間に他の梁をつけていきます。トラスがない部分を優先的に工事を行い衝突などがないように気をつけています。右側の空間はロフトがあるので床組みがあります。
小屋組がほぼ完了しました。タルキや母屋は?とおもうかもしれませんが、屋根面は巨大パネルで構成するのでこれで大序部です。それにしても午前中にほとんど片がつくとは・・・。
昼食休憩後、すぐにロフト床、妻壁の工事です。高さもある程度あるので工事しやすいです。作業しやすい設計って実は大切です。
屋根工事は大型の屋根パネルを並べて取り付けていきます。ここは意外と難しいです。簡単になると思ったのですが(汗)。大きすぎるので位置合わせや施工が・・・。
意外とかかりました(大汗)。見ていて辛くなりますが、現場はもっと疲労していると思います。まあタルキをうって合板打って断熱して・・・という作業より大分省力化できていると思いますが。
はい。暗くなる前に屋根パネル完了です。これで雨が落ちることもありません。屋根パネルで時間がかかったとはいえ、この時間でここまで終わるのは驚異的です。このあと普通に内部で上棟式をしました。
これなら一日晴れれば、安心して工事できます。GUWUの良さは間取りの変更や広い部屋などが取り上げられますが、その工事の効率性によるハイスピードな工事も魅力です。また空間が大きいのでたくさんの職人さんを同時に投入できるからということも忘れられません。
金物工法の良さと、GUWUの設計思想により、個人住宅でも高速で精度の高い工事が可能となりました。時代は確実に動いていますね。木造住宅もどんどん変化していますよ。課題だった屋根も次作のK学童では、汎用部材によるローコスト化と工事のしやすさを実現しています。しばらくこの工法での施工がないのが残念ですが、非常に良い工法ですので、マイホームを作ろうかな?と思った際は選択肢の1つとしてぜひお考えくださいませ。