時代劇でこんなシーンがあります。
二人の侍が敵の屋敷に攻め込みました。大将の首を取らんと最後の部屋の襖を開けるとそこはもぬけの殻。
「もう何処かへ逃げてしまった・・・!」軍が取り囲んでいて人っ子一人、逃げることはできないはずの屋敷からどうやって逃げたのか。しかしもう一人の侍は「いや、まだ近くにいる」と言いました。
決してはったりで言った訳ではありません。
どうしてでしょう?
ちゃんと理由があるんですね。畳の敷き方には2種類があります。
祝儀敷と不祝儀敷です。
代表的なのは四畳半で部屋の真ん中に半畳を設ける場合、一般的に時計回りが祝儀敷で、
板時計回りは不祝儀で縁起が悪いです。切腹の間と言われてます。
敵の大将はあわてて逃げたから、畳を剥がして逃げた時に間違えたんです。2人の侍は畳を剥がして地下通路を見つけ、逃げた敵の大将を追いかけて行きました。
そんな話があります。
このように、建築は皆さんの生活にひっそりと寄り添っています。