木造構造計算ソフトHOUSE-ST1の販売数が200本を超えました

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こんにちは。

なまあず本舗は建築設計事務所です。今年で通算50周年を迎えました。

しかしその間にはさまざまなドラマがあり、副業に手をだしたこともあります。携帯電話販売を行ったときもあります。近年では、スタンプショップ、駄菓子屋、ソフトウェア開発などにも取り組みました。基本的にまったく関係ない業務はシナジーが少ないので取り組まないようにしているのですが、世間からはそう映っていないようです。商売下手なので、どれもそんなにうまくいっていないのでは?と思われていますが、そこは秘密です!

さて、ソフトウェア販売は、構造システム・建築ピボットのソフトを代理店として販売しています。そこそこ歴史は古く2007年から販売しているので、もうすぐ20年になります。

そのなかでベストセラー的に販売しているのが木造構造計算ソフトのHOUSE-ST1。2007年にVer.4の取り扱いを開始してから、通算200本を超える販売数を記録しています(新規+VerUPの合計です)。

人気が出たのは、難しい構造計算ソフトの解説をつけて販売したスペシャルセットです。実際構造計算を実務で行っていたことから、難しそうなところなどの解説をつけたら・・・と思ったら売れましたね。初期はほとんどスペシャルセットでした。

バージョン別の販売数を見ると

Ver.4 24本(スペシャルセットが売れる) 耐震偽装事件後の改正に対応し、定価25万円と安いのでユーザー数が非常に増えたバージョンとして記憶に残ります。

Ver.5 48本(機能が充実し他社ソフトにだいぶ追いつき初心者にも扱いやすいソフトとして知名度アップ。大躍進バージョン)

Ver.6 21本(Ver.5とあまり変わらないので周囲では不評でした)

Ver.7 46本(タイミングも悪く値上げや学校建築に拡充した迷走バージョン。7.5になり、グレー本改定で後半は売れる 定価32万円)

Ver.8 51本(初心に戻った非常に評判の良いバージョン 定価32万円→40万円)

Ver.9 28本(改正建築基準法対応で壁量計算機能を強化!基本機能はVer.8のまま 大幅値上げは賛否あり 2025年6月30日現在 定価44万円)

になります。近年は価格重視で売れることと、悪質業者が文面をコピーして販売することから、単体販売、VerUP販売が増えました。ネットショップの宿命として価格重視で対応せざるをえず、なかなか難しい状況になっています。Ver.9は改正建築基準法対応のため、かなり力を入れて販売しましたが、2度のメーカーの値上げもあり、特徴の1つでもあった価格優位性がなくなり、あまり芳しくない販売数になりました。ただ6月には、HOUSE-ST1の弱点を補完する、なまあずショップオリジナルのアプリなどを添付したため、お買い得度があがり、販売数が増えました。

価格さえ納得できれば、評判の良かったVer.8の数少ない弱点を改善した良いバージョンに、壁量計算+N値計算+バランスの検討を素早くできる機能が秀逸です。キャンペーンが終了し高価になっても売れ続けるか?はわかりませんが、構造計算初心者であれば、その操作性の良さ、構造計算ソフト会社が開発している素性の良さ、経営が安定しているソフト会社のソフトウェアとして、引き続き選択肢に残るソフトになることは間違いありません。木造構造計算ソフトとしてお勧めです。