木造住宅に限らず、建物全般において、設計から工事、竣工までの時間が長いのがコストの高い一因となっております。いうまでもなく現場では大工さんを始め職人の方々が働いています。材料代などもかかりますが、働いている人の総労働時間を計算してみると、非常に長い時間がかかっていますしたくさんの人が関わっているのです。なので施工の効率化を図り施工期間を短くすればコストも下がります。もちろん仮家を借りている人は、その期間が短くなるわけですし、その分有利になります。
しかしながら木造住宅の合理化・効率化は来るところまで来ています。プレカットによる低価格でスピーディーな材木の出荷により現場の手間は大幅に減少しました。合板などもカットして出荷してきています。恐ろしいことに大手の業者だけでなく町の工務店も等しくその恩恵を受けることができます。部材は規格化され、凝ったことをしなければ施工はだいぶ楽になりました。なので建売住宅などは非常に短期間に工事が終わります。そのため1人でほとんどの工事を終わらせる、なんてことも可能で、実際にかかる日数は意外に減らないけれどもコスト的には・・・ということがあります。
さて、そうなると全体の時間を低減させる手段としては、数多い職人の投入ということが考えられますが、建物の規模により投入できる人数は限りがあります。バッティングして効率が下がることもあります。有能なスピードの早い職人を揃えることも重要です。しかしながらこの人不足の時代、そううまくは行かないことも多いのです。
なまあず本舗では、全体の施工スピードアップのための研究を重ねてきました。しかし根本的な問題は解決できず豊臣秀吉の一夜城みたいなことは難しいと感じています。それなら1つ1つの工程で少しずつ、ということになります。
新工法GUWUでは、金物工法の採用、ダントツルーフの採用(両方とも第一号物件の採用予定)により、2日(うまくいけば1日)で、上棟し屋根まで完成することが可能になりました(もちろん規模によります)。基礎も一度打ち工法を採用すれば、1週間ほど期間を短縮することができます(第一号物件では不採用)。GUWUでは間仕切り壁や内部耐力壁が少ないので、内部工事の数が劇的に少なく、仕上げをする場所も少ないので非常に高速で工事をすることができますし、多人数で一度に工事することも可能です。GUWUの特徴は、間取りの広さや構造の安心性だけでなく、スピードにもこだわっているのです。第一号物件では実際にどれくらいの速度で竣工するのか?も確認する予定です。お楽しみに。