図板

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ちょっと珍しいものが出てきたので紹介します。

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図板です。板に大工さん施工に必要なことを書いた図面のようなものです。この図板は配置とチェック用に使われたようです。

図面以外にも、施工の注意点や順序、特記事項などを書き加えたりしています。大工さん毎に書く内容などは違うみたいですが、他人から見たら何のことやら??という表記が多いのも特徴です。一枚の板に必要事項をまとめてしまう・・・非常に効率の良いツールです。最近は見なくなりましたね。図面をそのまま利用したりしています。確かに刻みもしないでプレカット任せですしね。大工さんがチェックしない!なんてこともあります。最近、現場で初歩的なミスが多いな~と感じるのですが、こういったところにあるのかもしれません。もちろん設計屋さんも同じで、伏図すら書かない設計者が増えています。

どんな構法・業者にもミスはあります。チェックは個人個人でやっているつもりでも限界があります。だからこそ設計者が監理者となってチェックする必要があります。現場管理の人間が兼ねている場合がありますが、案外現場管理も大変なので、そちらに気が回らないことも多いのです。なまあず本舗設計室では、現場第一と考え、実際に設計を行った担当者が現場を見に行きます。また複数の人間でチェックします。いくら信用のできる施工業者さんでも、たまには・・・あります。その部分を補うのが設計者・監理者の腕の見せ所です。重箱の隅をつつくようなことではなく、きちんと合理的に家が建つような管理を行っていきたいものです。