なまあず本舗設計室の設計手法

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おはようございます。昨晩は雨(雪?)がちらほら。朝は路面が凍結しているところもあり、あっさり転んでしまいました。皆様も気をつけてくださいね。

さて、なまあず本舗は何屋さん??と聞かれることがあるのですが、もちろん建築設計事務所です。ショップやソリューション部門などいろいろやっているのですが、やはり主体は設計。住生活安心企業ですからね。

現在行っているI様邸の設計を見ながら、本舗の設計の特色を紹介します。

今回は、I様より、このような条件で基本プランをまずは作って!と依頼されました。平面プランを書いてくる方も多いのですが、今回は文字のみでした。今回は土地の測量から入ったので設計依頼までに何度も顔を合わせているので比較的簡単な打合せから入りました。通常はじっくり話してもう少し具体的な話を・・・というものの、皆様いろいろなので特に型通りということはありません。柔軟に対応しています。

さて、基本条件が提示されたので、まずはプランニング。条件を元に法規・役所で仕入れた情報などを照らし合わせてプランニングします。だいたいの平面プランが浮かんだらCADで作図に入ります。場合によってはパースを書いたりします。このあたりは他の設計事務所やハウスメーカーなどと同じですね。

本舗と他で違う部分はこの段階で、構造計算を行ってしまうことです。当たり前のことですが構造的になりたたないものは図面に書けても実際には建築できません。また部材寸法がわからないと天井に梁がでてきたり、壁が後で大きくなったりと不具合も多くなるのです。もちろん初回提示段階ですので、ここからプランが変わるので・・・というのは当然のことなので、この時点で構造計画をする必要はないのかもしれません。しかも建築士が設計しているわけですから・・・。

しかしその考えは案外間違っています。ハウスメーカーなどでも始めは構造検討していない場合が多く、契約後にそのあたりを煮詰めるところが多いです。実際、本舗は構造設計を受注した際、他事務所、他メーカーの契約プランから変更を余儀なくされるケースをたくさん見てきました。それは構造を外注にだしているためで、契約後にしか構造屋にチェックしてもらえない・・・という構造的要因もあるのです。もちろん、本舗と長年おつきあいがあるハウスビルダーさんの中には、初期打合せ段階で構造計画を一緒にやっているところもありますが、少数派です。

そこで本舗では、初期プランの段階で構造担当者が1人つき、初期プランを構造チェック、場合に寄っては計算を行い壁量、柱サイズ、梁サイズなどの情報を設計部隊にフィードバックしています。この情報を元に調整をかけ、お客様に提示します。この情報があるからこそ、本舗は初期プラン提示時でも、構造に対して自信を持って提示できるのです。

I様邸の場合、管理建築士の山口が意匠設計全般を担当。構造のチェックは社長が行いました。図面は各所員で手分けして事務所内部で行っています。そのため素早くまた外部に情報が漏れずに設計を行うことができるのです。

いくら魅力的な間取りで、独創的なデザインでも実際に建たなければ意味がありません。契約重視のメーカーや設計事務所では、実現性を無視して提案する場合もあります。しかし地元で堅実に仕事を続けていくためには、もっとまじめに取り組むべきと考えております。って今回はちょっとだけまじめに語ってしまいました。

今週は、I様の他にA様の打合せを控え、設計部隊は大忙し。もう一棟もそろそろプランが決まるので今年の春は3棟着工予定です。そろそろ夏着工の案件の打合せも始まります。消費増税後ということもあり、本舗も含め案外空いているので、ゆっくり対応できると思いますので、この時期に家を建てようというのは案外いいかもしれません。増税のかわりの住宅ローン減税なども結構お得ですしね。ぜひご相談くださいません。