アコーディと仕口ダンパー

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最近の現場で利用した、耐震補強用の特殊な金物を紹介します。

まずは、アコーディーです。ステンレス製の見た目より大きな蛇腹が迫力の金物です。上の写真ではわかりにくいですが、表側と裏側で2つ一組で施工します。また柱頭だけでなく柱脚にも取り付けます。アコーディーの特徴は、蛇腹部分で建物の揺れを吸収することです。柱が倒れにくくなり、建物の倒壊を防ぎます。ゴムなどを使っていないので耐久性も高いです。また制震機能をもつ金物には珍しくSマーク認定をとっているので、非常に安心感があります。

こちらは、仕口ダンパーです。2枚のプレートの間に粘弾性体が入っていて、揺れを吸収します。ゴムを使っているので建物外周では使えませんが、内部なら安心して使えます。鴻池組が開発し寺社の耐震補強でも多数採用されている信頼性の高い制震ダンパーです。コンパクトで施工のしやすさから耐震補強で多数利用してきました。壁を増やさないで耐震補強を行いたいときに威力を発揮する金物です。