おはようございます。毎日毎日暑い日が続いた3連休。それでも府中市内は普段からは想像できないくらい人の出が多かったです。
そうです。ル・シーニュがオープンしました。府中駅南口の商業施設ですが、上部は府中市市民活動センタープラッツやバルトホールがある複合施設です。早くこの手の施設が欲しかった!と思った方も多かったはず。いろいろ感想等が入ってきましたが、飲食店不足が解消されたことと、無印良品やサンドラッグなどが駅前に戻ってきたこと、プラッツとのアクセス性の高さなど、さまざまな面で府中駅前に利便性をもたらしてくれます。しばらくは不満点なども残ると思いますが、混雑していること自体が、周囲の期待の表れ。今後イベントなどで、さらに魅力を高めていけばいいと思います。
建築設計では、完成時は確かに完成なのですが、実際は違います。そこに住まう人、利用する人が、そこから育てていくものです。建築士や施工会社はそこまで全力をつくします。しかしそこから先はそこに集う人たちの努力で成り立ち、その比率は非常に高いのです。もちろんその建物自体が使いにくい!となったら駄目なのですが、工夫して使い続けることこそが、テナントビルにおける成功か不成功の分かれ目になると思います。
ル・シーニュのオープンにより南口の回遊性が非常に上がりました。各店舗である伊勢丹がやや南に寄っていたことと、再開発によって飲食店やその他店舗が少なすぎたことでバランスを欠いた構成になっていましたが、今は、飲食が多いル・シーニュが駅寄りにあり、各ショップがルシーニュ、フォーリスと並んだことで、行き来しやすくなりました。
くるるも、ルシーニュができたことで、孤立しなくて済むようになりそうです。若干北側の京王アートマンが孤立気味になると思いますが、北口の新ビルなどが整備されれば、解消されてくると思います。長くかかりましたが、南口は建物的に完成したと思ってよいでしょう。
ル・シーニュで秀逸なのは、2階でしょう。小さな吹き抜けをうまく使ったイベントスペースは、上階からも見やすく非常に使いやすそうです。実際オープニングからイベントやコンサートなどを見てきましたが、音響も悪くありませんし、周囲の店舗への影響も最低限に抑えています(オープン時だからちょっと混雑状態になっていましたが)。このスペースを活かした魅力あるイベントを今後も開催し続けてほしいものです。ここが無理でも上階にプラッツもあるので企画する側も安心です。
現時点では、チェーン店が多いとか、重複する店が多いとか、飲食が多すぎとか、若干構成に疑問を覚える人も多いようです。元々、この地域にあった店が優先的に戻ってくる再開発でもあったので、そのあたりの調整は難しかったと思います。フォーリスやくるるも、店の入れ替えは結構ありましたし、これが完成形ではなく、これから徐々に変わっていくと思います。今後に期待して暖かい目で見守っていきたいと思います。