こんにちは
今日は矩計図についてご紹介します。
矩計図・・・読み方は「かなばかりず」といいます。
建物を垂直に切った面を描いていまして、家を建てる時に必要な情報が積み込まれている図面になります。
家を建てる時に必要な情報というのは、「壁の仕上げはこんな建材を使いますよ」とか「床はフローリングですよ」とか
「高さはいくつ」「梁の寸法(サイズ)はいくつ」とか、各部分の納まりが描いてあります。
納まりというのが建築はとても大事で、下手に書いてしまうと現場から苦情が来ます。
私の知っている建築家の方はあえて若手の人に描かせてみるそうです。「矩計図が描けてようやく理解してきた」と。
試されるのでしょう。
嫌な事や厳しい事を言われ、そんな状況下で、ようやく一人前になっていくそうです。厳しい世界だと思います。
その中で、技術だけではなく人の付き合い方や人生の大事な事を師匠から弟子へと、脈々と伝わっていきます。
今、建築の業界は情報改ざんで信用が失われつつあります。
師匠も弟子も考える時期かもしれません。