なまあず本舗設計室は構造計算もやっております


おはようございます!!

今朝の府中は、肌寒いですが昼頃には暖かくなるそうです。これが今年最後の暖かい日になるのかな・・・

さて、今日はなまあず本舗設計室のお仕事について紹介します。

なまあず本舗設計室は、町のお医者さんと同じく、町のさまざまな建築やリフォーム・建築相談・耐震診断・・・・さまざまなことに対応している小さな町の設計事務所です。

といっても日常お世話になるような内容ではないですものね。いざというときに!!ということです。

その中でもあまり縁がなさそうなのが・・・構造計算です。

構造計算と聞くと、2005年に騒ぎになった構造計算書偽装問題や、現在騒ぎになっている杭の偽装問題などが悪名高いですが、本来は建物の安全を確認するための重要な業務なのです。

木造2階建て住宅のような小さなもの以外は、法令で構造計算は義務づけられています。身近ではないかもしれませんが、決してマイナーなものではないのです。

なまあず本舗設計室は、その構造計算業務を得意としております!!通常、構造屋さんというと、鉄筋コンクリート構造のみとか、専業化が進んでいますが、当設計室は、鉄筋コンクリート造はもちろん、鉄骨造、木造も取り扱っています。地下室や擁壁や混構造などもやっています。そのかわり小さな建物や構造物に特化しています。皆様が安全に暮らせるよう、大地震でも建物が倒壊しないように、頑張っています。

あまり表にでてこないお仕事ですが、なまあず本舗設計室はそんなお仕事もやっているんだよ、と頭の片隅にでも入れておいていただければ光栄です。

杭の偽装事件ではなく、地盤調査・杭の根本的問題


おはようございます。ハロウィンも終わりました。府中市では、ふちゅうニコニコ商品券の販売フィーバー?も終わりました。そしてもう11月です!!

さて、先月より騒動が拡大している杭の偽装事件。この業界の恥ずかしい一面をさらけ出しているようで、非常に寂しい気分です。恐らく早期に対応していればここまで騒ぎにはならなかったのでしょうけど。本論から外れたところで騒ぎになっているのが非常に問題です。

杭、というより土の中の問題は、思ったより根深いです。というのは、法定で定められている調査で、土の中のことが全てわかるわけではない、ということを前提に、基礎や杭を設計しているからです。構造屋さんである、なまあず本舗設計室でも、正直判断に困る地盤って多いです。それは大手の技術者でも同じだと思います。杭や基礎を決定するための、地盤調査といわれているものの精度は、思った以上に低いです。そしてあのような大きなマンションの場合であっても、勘や推定が必要です。なので偽装問題は確かに問題ですが、偽装していなくても今回のようなことが起こる可能性は否定できないのです。

というのもマンションの地盤調査は、戸建て住宅で信頼性の低いスウェーデン式サウンディング試験ではなく、もう少し信頼性の高い標準貫入試験です。しかしこの試験も欠点はありますし、何より、すべての地盤面に対しての調査でないことも問題です。つまり一定の間隔(それも結構間隔が広い)で調査しますので、その間に急激な異変などがあった場合は把握できないことです。もちろん建物にはある程度の剛性がありますし、地盤が急激に変わるような要注意箇所はある程度先に把握していますから、大きな問題になることは少ないです。だからこそ今回のような事件もなかなか表面化しないのです。もし偽装しているつもりでやったとしても偶然支持層に到達していたり、また到達していなくても地盤地下しない場合もありますから。

そう考えても、できるだけ知識・技量のある調査者がしっかり調査を行い、その結果を踏まえた設計者が設計し、きちんとした業者が施工し、しっかり現地で管理して、杭が到達しなかった場合の指示も的確に行えば、トラブルは防げるはずです。数多くの技術者たちが関わって、ようやく施工できる建物で、誰か1人のせいにしたり、誰か1社のせいにしたり・・・そういう話しではないと思います。大手だから安心とか、安易な考えではしっかりした建物が建たないことをご理解していただければ、と思います。少なくとも、今回の事件は偽装していたとしても、他のどこかで防げた可能性が高いのです。建設業の総合力が問われている気がします。

美好町計画の上棟 その2


その1に引き続き、美好町計画の上棟の様子を紹介します。その1の段階で昼過ぎ程度だったので、楽に屋根まで行けるのか?と思いましたが、やっぱりこの猛暑。しかも屋根も初めての構法だったので、思ったより時間がかかりました。だからといって暗くなるまではかかりませんでしたが。

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トラス部分の拡大写真です。今回、テックワンP3プラスの新仕様のトラス尻金物を採用しています。柱梁の仕口から離してトラスを施工できるので、木の割裂などを防ぎやすいクレバーな形状になっています。計算で大丈夫!といっても実際の施工性や耐久性は気になるものです。できるだけ安全策を講じていきたいです。ちなみに斜材が取り付く水平材は、建物中央で分割されており、7m超のスパンにもかかわらず、それぞれの材料は4m未満。よって普通のトラックでも楽々運べます。これがトラス構法の最大のメリットです。梁の中央で分割されているので不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、実際見てみると安心しますよ。私も栃木の幼稚園の実例を見学しましたが、あちらは12m飛ばしていましたが、不安感はなかったですね。設計、施工には細心の注意が必要ですが、今後チャレンジしていきたいと思います。

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午後は、屋根を貼ります。屋根パネルはあらかじめ工場で作って運んでいます。なのでクレーンでつり上げて運びます。

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敷地内にクレーンを置けて作業ができるというのは、非常に楽ですね。なかなかない好条件に恵まれました。ただ見通せない部分もあるので、身振りなどで指示を送りながら安全には十分注意して作業しています。

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クレーンから屋根パネルを降ろしながら、パネルの位置を調整します。棟から軒まで一枚のパネルなので長さは4m近くあります。近くで見ると迫力があります。このパネルはLIXILのダントツルーフという断熱材をあらかじめ施工したパネルです。非常に断熱性が高いだけでなく、パネル上になっているので施工が楽です。勾配天井がある建物で断熱が必要な場合などに採用します。初採用だったため、こちらも慎重に作業します。

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始めはスピードが上がりませんでしたが、慣れてくると早いです。後半はあっという間に張り終わりました。職人さんたちの感想は二分しましたね。大変!という声もありました。ただ時間はやっぱり異常に短いし、慣れれば楽という意見が大半でした。慣れればね・・・。通常だと、母屋・棟を施工し、垂木を取り付け、合板下地をはり・・・と屋根の上で延々と作業が続きます。そして合板の上に通気層を設けると更に作業が増えます。そう考えれば一発で施工できるダントツルーフのような商品も場合によっては非常に武器になりますね。何しろ1日で上棟から断熱材付きの屋根下地まで余裕で終わってしまうわけですから。ちなみに翌日雨が降ったのですが、そのままの状態でも一切漏りませんでした。素敵です。

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明るいうちに上棟式の準備ができ、ちょっとした宴会。関係者の皆様お疲れ様でした。

 

美好町計画の上棟 その1


おはようございます!梅雨が明けてから暑い日が続きますね。夏好きの私もちょっとバテ気味ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?もう少し体が暑さに慣れれば大丈夫だと思うのですが、まだ慣れていない方が多いと思います。無理せず十分体に気をつけてください。

さて、美好町計画は7月23日に上棟式を迎えました。その様子を紹介いたします。

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当日は、早朝からたくさんの職人さんたちが集まりました。前日のうちにトラスを組み立てて床に並べておきます。こうやって見るとトラスは巨大ですね。そして材木をたくさん積んだ車もスタンバイ!

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クレーンを使って一気に材料を敷地内に運びます。晴れて良かった。当日は微風でクレーン作業も問題なし。ただし・・・暑い!梅雨明けしたばかりなので、猛暑が体にこたえます。

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柱をどんどん建てていきます。金物工法なので、簡単に建ててドリフトピンを打ち込んでいきます。今回、なまあず本舗設計室も施工店も金物工法テックワンP3を初めて利用しましたが、施工性は良好です。ピンが細めで打ちやすいです。

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柱が立ち上がったら、トラスを載せます。順番を間違えると大変なので、組み立て順は作業前に決めています。トラスは巨大で重いのですが、クレーンでつり上げ屈強な職人さんたちがしっかり取り付けてくれました。

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梁・桁などを取り付けていきます。写真を見れば分かるのですが、同時に足場も作っています。現場スペースに余裕があるので、作業はしやすいはずなのですが、何せこの暑さ・・・見ているだけでクラクラしそうなわけですから大変です。ただしここまで午前中の早い段階で終わったので、改めて金物工法の効率の良さを感じます。

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写真右側は小屋裏です。大きく広い小屋裏によって平屋建ての単調さにリズムを与えています。美好町計画のキモは、この小屋裏ではなく、小屋裏に空いた吹き抜けです。これも後日紹介します。

今回、初めてのテックワンP3および、テックワンP3プラス(トラス部)の施工でしたが、大きなトラブルがなくて良かったです。ただし新しい工法ならではの難しい点なども垣間見えましたので、これからの物件ではそれらの課題に取り組んでいこうと思います。トラスは思った以上にがっちりしており、安心感があります。7m超飛ばしているのですが、まったく不安がありません。今後広めの建物を設計するときに大きな武器になると思います。

その2では、屋根と上棟式までをお伝えしようと思います。

 

府中市商工まつり出展概要


おはようございます。昨晩は吉祥寺にいたのですが、本当に暑かったです!!サウナか!!って突っ込みをいれたくなるほど。

これから暑い日は毎日続くと思います。皆様もどうかご自愛ください。

さて、その暑いさなか、8月8日(金)~10日(日)に、府中市商工まつりが開催されます。もちろんなまあず本舗も出店いたします。

今年は気合いを入れてブースを拡大して皆様をお待ちしております。新工法GUWUの巨大模型、ミニチュアお菓子教室はドーナツを予定(1回100円)。好評のなまあずクジも開催いたします。

そして、岡部株式会社様のご協力により、GUWUに使われている金物工法の模型展示、耐震補強部材の表示、新型筋かい金物の展示などを行います。こちらも珍しいものばかりですので、興味のある方は是非ご来場ください。

 

美好町計画の工事状況


こんにちは!今日も朝から小雨がぱらつき・・・というのは非常に運が良かったのかもしれません。今日はGUWU第一号物件の美好町計画のコンクリート打設日でした。無事に打ち終わりました。これで月内上棟が見えてきますね。梅雨時に基礎工事を行おうという計画自体が間違っているのかもしれませんが、コンクリートのことを考えれば灼熱の快晴にやるよりはいいと思います。さて、基礎工事が終わったので、これまでのハイライトを。日々の工事についてはFacebookページで、GUWU自体についてはGUWU公式ホームページをご覧ください。

地鎮祭サンプル

6月25日に地鎮祭。雨がちで不安定な天気が続いていましたので、テントを張っています。最近はこの形も多いですね。設計・監理は株式会社なまあず本舗設計室(弊社)、施工は株式会社ハウステックス様にお願いしました。株式会社ハウステックス様は、小金井市にある信頼性の高いハウスビルダーです。

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根切りは、雑草が生い茂っていたので根っこた大量にあり大変でした。

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基礎配筋は、直線上の配置で迫力があります。もちろん構造計算を行い安全を確認しています。

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中央部の基礎はスパンが飛んでいるので大きな基礎となりました。通常手を抜きがちの場所ですが、しっかり設計、施工しています。設計者・監理者たる弊社の建築士が配筋のチェックを行います。

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スラブのコンクリート打設。梅雨時は、この作業ができるか??ハラハラです。今回も一回延期となりました。

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スラブコンクリートの打設が終わりましたら、基礎の立ち上がりの型枠を取り付けます。やっぱり雨が心配・・・。

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そして7月9日に無事に基礎の立ち上がりのコンクリート打設が終了しました。ここまで毎日現場に足を運んでいます。現場にはトラブルが付きものです。また打ち合わせなければならないこともたくさんあります。なまあず本舗設計室では非常に密に現場を訪問しています。また構造・意匠とそれぞれ別の専門を持った設計者を行かせますので監理のダブルチェックにもなっています。普通の設計事務所ですと一般住宅の場合、構造専門の建築士の監理は行われないことがほとんどです。このあたりも意匠・構造両方行える、なまあず本舗設計室の強みといえます。

再来週あたりに、上棟式の予定です。また動きがありましたら、このブログとFacebookページでお知らせいたします。お楽しみに!

 

GUWU第一号の確認申請提出


おはようございます。昨日も大雨で、設計部長のYを車で送ってきました。府中市内は大雨だったのですが、多摩川を渡ると晴れていました。この時期の雨は気まぐれですね。局地的に降るので予測が難しいです。

さて、計画していたGUWU第一号の確認申請を本日無事提出してきました。木造平屋建て約80㎡の長方形の建物です。テックワンP3やテックワンP3プラスの使用も初めてなので、ある意味保守的な構造となっています。今回施工的な問題がなければ、本格的に受注していく予定です。現在GUWUは、2階建てや、通常の在来工法版も開発しています。ホームページで随時発表していく予定です。在来版は工務店など選べる幅が広がるので期待が大きいです。2階建て版は、2階を広々使うタイプと、1階を広々使うタイプの二種類を開発しています。どちらが住みやすいか?も含めて、GUWUを活かせるプランニングを考えておりますので楽しみにしていてください。

GUWUは建物本体というより、住まい方を提案する工法です。一般的に一戸建てを買う、計画するお客様は、「家」が目的になりがちです。そのため住んだ後の計画は資金面以外はおざなりだったりします。GUWUは設計にかけるパワーが少ない分、住んだあとの計画に力をいれることができます。上棟までが早く、そのタイミングでイメージを固められるので、家具などを考えるのが楽ですし、住んだあとの問題点も早めに解決できるのがポイントです。間取りという考え方が基本的にないのであとは、住む人次第!こちらはそのアイデアと相談に全力を尽くすことができますので、ご安心を。

ご興味がある方は、気軽にお問い合わせください。お待ちしております。

GUWU公式ホームページ

Guwuのトラス構造解析


おはようございます。ちょっと雨続きで涼しい今日の府中。事務所内は冷暖房を使わなくていいので快適ですが、皆様いかがおすごしでしょうか?

なまあず本舗設計室では、2月に発表した新型木造住宅Guwuのモデル住宅の設計も佳境に入ってきました。Guwuで利用する工法は、木造金物工法のテックワンP3プラスなので、通常の木造の設計とほとんど同じです。ただし屋根面を7.28mスパンを飛ばしているので、その部分を単純なトラス構造としているため、構造検討が必要です。使うソフトは、FAP-3とMED-3です。どちらも株式会社構造システムの構造解析ソフトです。FAP-3で部材の応力を算出し、MED-3で断面算定を行います。今回は金物や木材の限界に挑戦するというのではなく、現実的なスパンで行っているため、十分すぎるほどの性能をたたき出しています。メーカーによれば12mが可能であり、私が見学にいった栃木の案件は、実際12m飛ばしていました。そのときもまだ余裕があるな・・・と感じられたので、7.28mというのは、ある意味過剰性能なのかもしれません。下はFAP-3の解析画面です。

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この単純なトラスの特徴は、中央で左右に分割して輸送できること。つまり4m以下という通常の材料と変わらない長さとなるのです。7.28mを一本の部材で飛ばすのは技術的に可能なのですが、輸送の問題は頭が痛いです。実際運べない地域もあります。運送費も跳ね上がりますし、工事もしにくいのです。その点このトラスは分割できるので通常のトラックで十分運搬でき、現地で簡単に組み立てることができます。金物工法系のトラスは現地での組み立てが簡単なのが一番のポイントです。そして工期短縮が図れるという副次的なメリットも大きいのです。しかも使う木材は住宅と同じクラスのものでよいので、これから活用方法について更に広がると感じられます。具体的には高齢者向け施設、公会堂、幼稚園、ちょっとした会議施設などが想定できますが、Guwuのように、一般住宅でも十分活用できます。

今回は活用しませんが、方杖タイプ、高耐力壁タイプなど、耐力壁として利用する工法にも転用できますので、そちらの解析も開始しております。今年中には様々な設計サンプルを発表できると思います。お楽しみに!

Z制震化住宅の紹介


こんにちは。ゴールデンウィークも、くらやみ祭も終わり府中の町も落ち着きを取り戻しました。暑い季節!のイメージを裏切り、昨日今日と非常に涼しい(というより寒い)です。下手すると風邪を引きかねないので皆様無理をなさらずに上着を持って出かけましょう。

さて、今日は、なまあず本舗設計室の個人住宅のフラッグシップのZ制震化住宅の紹介です。以前にもブログを書きましたが・・・。

Z制震化住宅は、耐震等級3の高耐震住宅です。高耐震といえども弱点はあります。そこに制震部材を効果的に投入することにより建物の弱点を解消する住宅です。制震部材を大量に使い地震の揺れを軽減する制震住宅に比べ安価で揺れにくく頑丈なのがポイントです。制震住宅は揺れを吸収するダンパー等が稼働して揺れを減少させるため、どうしても揺れやすくなりがちです。Z制震化住宅は全体としては耐震として設計し制震部材は必要な箇所に投入しているのです。壁量だけでなく、強さのバランスを構造計算により検証しています。なまあず本舗設計室は木造の構造設計者・診断技術者を三名も揃えている構造に強い設計事務所です。外注で構造計算もたくさんやっているのでノウハウも豊富。そのノウハウを活かした高耐震の設計となっております。

あと、メーカーやハウスビルダーにありがちな、オリジナル性が薄いのがポイントです。設計事務所ですので一棟一棟別の仕様で作ることができます。Z制震化住宅も使う部材を大幅に変更することが可能です。これは部材ありきではなく、設計する住宅の特性に合わせ構造設計を行うため必要なことです。コストアップにつながるように思われるかもしれませんが、無駄な部材を省けるメリットもあるので、案外差がつきません。なまあず本舗のフラッグシップとはいえ、なまあず本舗設計室の通常の木造住宅とコスト的にそんなに変わらないのです。府中近辺で木造住宅を!とお考えの皆様!ぜひZ制震化住宅も候補の1つとしてお考えくださいませ。

木構造は新時代へ


木造住宅は、構造計算が必要ない。長らくその状況が続きました。建築基準法上、壁量計算が定められましたが、実際はやっていない建物が多く存在する時代が続きました。新耐震基準になっても同様でした。しかし阪神大震災で状況は変わりました。金物の重要性なども叫ばれ、2000年に基準が改定されました。しかしながら、それでも審査や検査がないので安全を確認していない建物が存在しました。何よりも完了検査を受けない建物が多かったのです。そして耐震偽装事件。ここでようやく木構造の審査を行おうという機運が高まりましたが、結局先送りになりました。しかしながら完了検査を受けるのは常識となり、壁量計算やN値計算の普及も劇的に上がりました。

法整備や建築界のモラルの向上に伴い、木造住宅の耐震性を高める気運は更に向上。耐震等級2や3を取得する建物が増えました。木造3階建ては従来から構造計算されていたのですが、構造計算の普及に伴い、木造2階建ても構造計算を行われるものが増えました。こうして木造住宅の安全性がようやく高まってきたといえる段階に入りました。

しかしながら、時代は更に進もうとしています。コンピュータ解析の向上、計算技術の向上は、更に進化を促してきました。

3月に行われた木造ラーメンの講習会は、認定物やメーカーの特定の部材を使わず、木造軸組工法のラーメン構造でした。比較的簡易な方法で検証ができるので、今後取り入れる設計者は増えると思います。大臣認定部材も進化し数も増えてきているので、より合理的に設計施工できるようになりました。制震金物も設計者が使いやすいものが増え、施工的にもやりやすいものが増えました。

なまあず本舗設計室も、そんな時代の流れに置いて行かれないように日々努力を重ねています。木造ラーメンに関しましては、検証を行い導入するかどうか最終段階に来ています。制震工法には、仕口ダンパーの他にも導入を検討し、設計法について研究中です。金物工法は、Guwuでお馴染みのテックワンP3プラスの導入を推進しています。さまざまなお客様の要望に応えられるように、そして安全に設計できるように日々努力を重ねています。新工法などは導入しよう!といって導入できるものではありません。金物もただ取り付ければいいわけではありません。それぞれルールや検証方法があります。それらを熟知し、さらにノウハウを溜めることによって初めて安全にその性能を発揮できるようになるのです。時間がかかるものなのです。

まずは、GUWUの設計、施工を皆様にお伝えしていこうと思います。夏に施工予定ですので、見学会なども企画予定です。お楽しみに!