地下室の鉄筋の調査


耐震診断などで、コンクリート内部の鉄筋の調査を行う場合、設計事務所にある機材では調査が難しいので、特殊な調査を行う調査会社に依頼します。

鉄筋調査1
鉄筋調査1

もちろん、調査箇所などは、調査を行う設計事務所が指定します。どこにどれだけ必要か?など事前に検討が必要ですし、調査しやすい箇所を探すことも大切です。上のように調査箇所に場所がわかる表示を貼り、赤い鉄筋調査機をあてます。鉄筋調査2

鉄筋調査2

別な機械では目視で確認できます。

鉄筋調査
鉄筋調査3

鉄筋調査で鉄筋があった部分にテープを貼って配筋の間隔を測定し撮影します。

この調査でわかることは、鉄筋のかぶり厚(鉄筋がどれくらいコンクリートに深く埋められているか?)と鉄筋の方向、位置、サイズです。

これらの実地調査と図面を照合して、各柱梁や壁の性能を導き出し、耐震診断を行う材料とします。

調査器具の価格はとても高く、メンテナンスを考えると設計事務所で持てる物ではありません。当然調査会社へ支払う調査代金も高額になりますが、非破壊でこれだけのことがわかるわけですから、トータルで考えると安価に調査ができるといえます(もちろん高いのは変わりませんが)。

 

年末年始のお休みのお知らせ(2015年末)


いつもお世話になっております。石塚です。

今年も早いもので年末にさしかかりました。クリスマスももうすぐで、終わると完全に年末モードです。

今年も年末のご挨拶をしておりますが、なかなか多くの方に挨拶にいけません。また私も不在の時が多く、会うことができない場合もあり、非常に残念です。

さて、年末年始のお休みのお知らせです。

なまあずショップ楽天市場店駄菓子屋なまあずは、別途ホームページをご覧ください。

なまあず本舗設計室は、12月29日~1月4日までお休みをいただきます。29日は大掃除なため、26日営業しております。

なまあずショップは12月27日~1月4日店頭お休みです。その間は、駄菓子屋なまあずをご利用ください。

ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いします。

なまあず住宅相談 第4回 建築基準法ギリギリで木造住宅を設計した場合、地震に対して安全か?


なまあず住宅相談は、なまあず本舗設計室に電話で相談された案件のうち、比較的多いもの、特徴的なものを紹介しています。

第4回は、建築基準法ギリギリで木造住宅を設計した場合、地震に対して安全か?という質問です。

建築基準法第1条には「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて」とあります。

つまり「構造」については「最低の基準」を定めているのです。つまり建築基準法を満たした=最低の基準をクリアしているに過ぎず、そこから先は設計者がお客様の要望を聞きながら安全を確保していく、ということなのです。

なので、建築確認が通った最新の住宅でも、最低の基準!なんてことはあるのです。木造住宅でも実際、ギリギリで設計して、という話しは今でも聞きますね。計算できる時代だからこそ極限まで余力をそぎ落とす・・・こともできるわけで・・・構造計算しているから安全ともいえないのです。まあ、安全を確認しないで壁量だけで適当に判断するよりはマシなのですが。

ただし、近年は設計者や施工者の設計施工の知識が平準化してきており、金物などの取り付けに関してもそんなに問題なくなってきました。また構造用合板の普及により、高倍率の耐力壁の施工が行われツーバイフォー工法に近い耐震性を在来住宅で持つことも可能になりました。しかしながら今度は、仕口や基礎の強度不足が発生したり・・・と若干いたちごっこの部分もあります。ただ新築時で、無理をしない設計を行っているのであれば昔とは比べものにならない耐震性を確保したことには変わりなく、通気工法の普及もあって、比較的寿命が長く耐震性のある建物が、低価格の建売住宅も含め実現しやすい時代になったといえます。しかしながら、役所などのチェックが入りにくい木造二階建てに関しては、基本的な耐力壁の計算すら知らないで設計している人がいたり、金物施工や基礎の施工を間違える人もいるわけで、設計・施工に関しても完全に安心していいものではありません。

さて、とりあえず設計や施工の心配は置いておいて本題に戻ります。そうです。ギリギリだったら・・・の話しです。

結論から言えば、わかりません(・・・)。

別に無責任に言っているわけではありません。

というのは、設計上ギリギリといっても次の2点が大きく響いてくるからです。

まず地盤。地盤の良し悪しは、そんな単純なものではありませんが、地盤が悪ければそれだけ倒壊の可能性は高くなります。しかも地盤調査レベルでは不確定要素が多すぎて判断できません。

次に形状。単純でバランスが良い物で、ギリギリ設計のものと、複雑でバランスが悪い物で、ギリギリ設計では、かなりの強度の違いがあります。耐震診断のようにバランスなどで評点を落とす切り口の違う方法で計算するとはっきり差がでてくることがあります。

長くなりましたが、地盤が良くてバランスが良ければ、ある程度の地震が来ても倒れる確率は低いです。これは阪神淡路大震災の頃も同じでした。さすがに震災の経験を踏まえて基準法は定められているので、ギリギリといってもそんなに簡単に壊れる基準じゃないはずです。ただし、不確定の要素である地盤と、壁量計算と四分割法といった簡易な検討ではわからない形状の問題が倒壊損傷の重要な要素となると思います。まずは良い地盤を選び、地盤に自信がないなら、ある程度余裕のある設計を、構造のことがよくわかる設計者にしてもらうといいと思います。

 

 

なまあず住宅相談 第3回 耐震基準適合証明書


毎年、コンスタントに相談がある耐震基準適合証明書について。

中古住宅を購入される方で住宅ローン減税を受けたい人は多いはずです。木造住宅などでは築20年以上、耐火住宅でも築25年以上で、対象外になってしまうのがネックです。

しかしながら、中古住宅はこれくらいの年数のものも多いはず。なんて冷たい国なんだ・・・という方が、ネットや不動産屋さんで聞くのが耐震基準適合証明書です。

耐震性能が確保されていれば、住宅ローン減税の対象にする・・・そのための証明書が耐震基準適合証明書です。

中古住宅の場合、耐震診断を行い、規定の耐震性能が確保したと認められた場合、発行されます。通常、耐震診断の価格に適合証明書の発行費用がかかります。

もし、診断を行って耐震性能がない場合・・・・補強工事を行って耐震性能を確保できれば、発行されます。古い木造住宅の場合、耐震性が低いものがほとんどでそのままで可能な場合が少ないです。

よく勘違いされる方がいるのですが、これは原則、売り主側が行う行為です。購入後(引き渡し後)に適合証明書の存在を知っても後の祭りですので要注意です。

ただ、近年緩和され、事前に申請書のみを取得して、引き渡し後に診断・工事を行い証明書を取得することもできます。この場合も事前に申請する必要があるので注意が必要です。

なまあず本舗設計室の、耐震基準適合証明書業務は、耐震診断(補強設計・監理)の金額に5000円の発行料金が必要となります。

ツーバイフォーは、比較的補強せず、もしくは軽微の補強で適合証明が通りやすいです。在来は、補強がほとんどの場合が必要となります。

鉄筋コンクリート造や鉄骨造は診断費用自体が高いので需要は薄いです。もし診断してもNGの場合があるので、いきなり診断を頼むのは無謀です。

鉄筋コンクリート造や鉄骨造は、なまあず本舗設計室では簡易的に図面で診断(有料)するサービスを実施しているので、そちらでチェックして見込みがあるかどうかを確認のうえ、本申込みください。ただ費用を考えると減税のメリットはあまりありません。

利用するケースとしては、近い将来売るかもしれないし、住み続けるかもしれない。耐震性を念のため確認しよう!ということで、耐震診断を依頼し、もし耐震性を確保している場合は適合証明を取っておき・・・と思うのですが、実は調査終了日から対象住宅の取得日までの期限は2年間と決められているので(・・・)、なかなか難しいようです。

混構造や地下室付き住宅の耐震診断について


最近、混構造の耐震診断について問い合わせが多くなっています。
木造の診断と鉄筋コンクリートの診断ができるのであれば、そんなに難しくない・・・といいたいところなのですが、実際両方詳しい人ってあまり多くないのと、木造部分と鉄筋コンクリート造部分で別々に診断するので、2棟分なので、費用的にかなり高くなってしまう・・・ということもありなかなか診断が行われないのが実情です。あと、混構造は強いと勘違いしている方も多く診断の需要が少ないのも問題なのかもしれません。

コンクリートのかぶりが浅いと割れてしまい鉄筋が錆びて壊れてしまいます。
コンクリートのかぶりが浅いと割れてしまい鉄筋が錆びて壊れてしまいます。

しかしながら地下室付きを含め混構造の戸建て住宅は危険なものが多いのも事実です。鉄骨造との組み合わせは更に危険なものが多いのですが、鉄筋コンクリート造も意外と危険です。最近調査したものでは、木造部分が載るRC造部分の天井(木造から見れば土台がのる基礎)が、薄すぎて若干たわんでいました。普通そんな施工をするはずはないのですが、木造との混構造の場合、鉄筋コンクリート造の工事になれていない業者が多く、知らず知らずのうちに危険な建物を建ててしまいます。それでも3階建てとして申請しているものは、構造設計者が設計しているのでまだマシなのですが、耐震偽装事件前は、特に地下室付きの上部木造2階建てや半地下の木造は構造設計すらされていないで施工されているものが多いのです。これらはかなり危険な建物が多く、また診断もしない方が多いので要注意です。

コンクリートのコア抜き調査
コンクリートのコア抜き調査

本来地下室は地震に強いはずですが、必要な性能がないと耐久性に劣り、危険な建物になります。

調査方法としては、木造部分は高さや土台部分の設計を加味した木造耐震診断を実施し(高さによる違いが顕著なので普通の木造2階建ての診断とは異なります)、地下室部分や1階のRC造部分は、鉄筋調査、コンクリート調査を元に簡易診断を実施します。精密な診断じゃないの?と言われますが、施工精度が追いついていない建物では精密に診断できないのです。鉄筋の基本的な仕様になっていてくれれば精密の意味もでてくるのですが、ほとんどの場合独自の方法です。特に古い建物(平成10年くらいまで)は顕著です。それに本当に精密にやろうと思うと調査金額が跳ね上がります。昔は当設計室も相談を受けると正直に精密診断の金額を提示していましたが成約するはずがありません(笑)。しかし相談などで危険な混構造が多いことに気がつき、少しでも安価にできないものか・・・と研究を重ね現在に至っています。

鉄筋のはつり調査。コンクリートを削って実際の鉄筋の状態を確認します。図面がない場合などこの調査が必要な場合があります。
鉄筋のはつり調査。コンクリートを削って実際の鉄筋の状態を確認します。図面がない場合などこの調査が必要な場合があります。通常は超音波による調査で鉄筋間隔やコンクリート厚さを測定します。

最近は、混構造で木造部分(精密診断法1又は一般診断法)と鉄筋コンクリート部分(コンクリート調査と鉄筋調査と実測による簡易診断)と建物全体の診断でようやく50万円を切るようになってきました(はつりがない場合)。外注の鉄筋調査とコンクリート調査だけで約20万円かかるので、この金額でも結構厳しいです。ただこの金額だと検討してみたい、という方も増えてきています。もちろん地下室や混構造の1階部分だけの診断というのもできます。その場合はもっと低価格(35万円くらい)でできることもあります。図面等があれば、更に精密に診断することもできます。お客様の要望に柔軟に対応いたしますので、詳しくはご相談くださいませ。

 

クリスマス観望会2015開催決定!(府中市美好町)


こんにちは!寒い季節になりましたね。その分夜空の星がきれいに見えるようになりましたね。

今年も恒例の観望会を・・・と思っていたのですが・・・なまあず本舗で長年活躍していた8センチ屈折望遠鏡は置き場がなくなり、駄菓子屋さんのほうへお引っ越ししています。

というわけで、今年は駄菓子屋なまあずと共催で開催となり、駄菓子屋なまあずの前でやります。こちらのほうが空が暗く道路も広いので安全です。

2015年12月19日(土)23日(水・祝) 18:00~20:00

駄菓子屋なまあず(府中市美好町2-25-8)前

雨天・曇天中止

クリスマス観望会風景2014

そして、使用機材も複数あるので見飽きません。

・25センチ反射望遠鏡(ドブソニアン) 主に、月観察用

・6センチ対空双眼鏡(miyauchi) 主に星雲・星団観察用

・8センチED屈折望遠鏡(ビクセン) 主にスマートフォン撮影用

月面

月がでているので、メインは月です。時間や天気によってプレアデス星団(すばる)や、オリオン大星雲なども楽しめるかもしれません。

この観望会では、毎年スマートフォンや小型デジカメで望遠鏡を覗いて月のクレーター撮影に挑戦してもらっています。今までにたくさんの方々に成功してもらっています。

スマートフォンや携帯電話の機種によってはうまく写せないことがありますが、是非ともチャレンジしてみてください。

観望会開催中は駄菓子屋なまあずも臨時営業しています。

寒いので防寒対策を十分にしてお越しください。予約などは不要です。

 

 

リクシルタッチキー体験記


こんにちは

今日はリクシルのタッチキー

を実際に使ってみてどうだったか?というお話をします。

以前住んでいた家は鍵を差し込んでガチャっと回して開け閉めする「一般的な鍵」だったのですが、今は「タッチキー」になりました。+約10万円くらいで取り付け可能ですが

感想は、「+10万円・・・高い。」、抵抗がありました。最初は「どうかな?」と心配でしたが変わったところはこんな感じです。

鍵の場合

家に着く→玄関を開けたい→鍵をかばんから探す→鍵をとりだす→鍵を差し込む→開く→入る→鍵閉める

だったのが、

タッチキーの場合

家に着く→玄関を開けたい→ドアのボタンをピッ!と押す→開く→入れる→開く→自動施錠

私はかばんの中に鍵を「どこにしまったか」「行きは確実に閉めたのだから、かばんの何処かにあるはずだ」と毎回探してしまいます。(場所を決めておけばいいのに)今は指先一つで施錠解錠できます。鍵が2つ付いていた場合そのつど施錠していたのですが、それも1回で済むようになりましたし、家にはいったら自動で鍵が掛かるようになったので閉め忘れもなくなりました。

結果的にすごく便利になりました。

 

 

 

2014年10月期決算


本日、昨年度の決算を無事終了いたしました。

新たな設計事務所の形を目指して、住生活安心企業を標榜してスタートしたのが2012年4月。東日本大震災から1年ほど経っていました。皆様ご存じのように東日本大震災は我々の想像を絶する巨大な津波で東北沿岸は飲み込まれてしまいました。耐震性を良くすることで少しでも地震で失われるものを少なくすることをライフワークとしていた私にとっても衝撃的で、考え方を改めるきっかけとなりました。構造だけに目がいってはダメだ。もっと生活を大きな視点から見ないと・・・と思い、なまあず本舗を立ち上げました。

それから3年が過ぎた今年の決算。昨年は黒字ですが今年は赤字となりました。売上げ的にはさほど変わりません。変わったとすれば消費税など周辺環境 と竣工のタイミング程度です。つまり前年並みを狙っていてはダメになる、ということです。もちろんそんな気はありませんでしたが、結果そうなりました。消 費税10%時代を見据え、更なる飛躍を目指さねばならないと痛感した決算となりました。今季はより一層魅力的なお仕事をして、皆様から期待を持ってお仕事をご依頼いただけるように頑張って行こうと思っております。

ただ、弊社のことだけ考えて経営していくという時代は終わりました。

コンビニなどは災害があると一瞬で物がなくなります。日本の物流システムは非常に高度な反面、各店舗在庫をあまり抱えない、という欠点もあります。それでも人口密度が低く、空き地が多く、沿岸部がある地方ならなんとかなりますが、東京のように海も狭く空き地も少なく、人口がとてつもなく多い地域では、すべての物が不足します。備蓄量もそれなりにあるのですが、やはり自宅・地域での備えが必要です。阪神淡路大震災の頃は、材木屋さんが街にたくさんあり、仮設を作るまでもなく材木で様々なことが可能でしたが、今、府中を見回しても材木の在庫を持っている材木屋さんは激減しています。食料を販売している店も減ってしまいました。それに加え高齢化社会。災害時に動ける若者の数が減って、介護しなければならない年配者が増えています。そのため阪神大震災のころより都会の災害対応能力は下がった面もあると感じております。

駄菓子屋なまあずも、地域の子ども達のために、と思って立ち上げただけではありません。災害時などに少しでも役に立てれば、と思って開始しました。小さくて携帯しやすい駄菓子は災害時には最適です。もちろん在庫量はたかがしれていますが、商品が販売で回転することにより、保存食品のように賞味期限を考えながら定期的に入れ直す必要もありません。また小銭でも買える駄菓子があれば、災害発生時、救援が来るまでの数日間、少しでも楽しく過ごせるかもしれません。そういった思いでやっております。

耐震診断・耐震補強はもちろん、地震や災害に強い住宅の設計に強みを持つ弊社ですが、それだけではなく、もっと大きな視点から取り組んでいこうと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。

株式会社なまあず本舗 代表取締役 石塚武志