阪神大震災から18年で失ったもの


おはようございます。大雪から数日経ちましたが、気温があがらないこともあり雪がなかなか消えません@東京。皆様いかがお過ごしでしょうか?

今日は阪神大震災から18年。だいぶ報道も減りましたが、未だに大きな影響が残っています。もちろん町はきれいになり当時の面影も少なくなりました。近代化した大都市を襲った日本では唯一の大地震ということもあり、6千人以上の犠牲者を出しました。その教訓は、住宅設計にも活かされ、避難方法、家具の固定器具、マップなど飛躍的に進歩しました。災害対策も阪神大震災を教訓に立てられ、行政の対応も進化しました。

しかし、東日本大震災のような、また未知の災害にはやはり無力だったり、力及ばずというところは多いです。一度だって同じ災害なんてありませんから。

それよりも、阪神大震災から18年で、当時はあったものが今は無い、もしくは退化しているものも数多くあることを忘れてはなりません。笹子トンネル崩落事故に見るように、インフラは確実に老朽化が進んでいます。18年といったら相当ですね。さまざまな安全策をとる技術が上がってきたとはいえ、急ピッチに進んだ高度経済成長下の建造物すべてをチェック、補強、リプレースするには途方も無い時間がかかります。新たに作ったものが安全かもしれませんが、それ以外・・・となると安全対策が万全かどうかはかなり疑問が残ります。

物的のものだけではありません。18年前に比べ、日本の人口構成はかなりいびつになってきています。いうまでもなく超高齢化社会に突入し少子化問題も、震災に対して弱い時代に突入します。また働き盛りの若者の所得が薄くなったことも問題です。いざというときしのげる財力があるか?また助けにいく余力があるか?など深刻な問題が残ります。いうまでもなく国だって頑張るでしょうけど、震災時は地域コミュニティが重要になります。そのコミュニティだってどんどん弱くなっています。阪神大震災のときに比べ、東京でみても材木屋は大幅に減ってしまいました。府中で見ても緊急時に避難や自衛隊が駐屯できそうな畑や田んぼも急激に減りました。ということは仮設住宅だって・・・。

備えを万全に、と言う意味では阪神大震災のころとは比べものにならないくらい、進んでいると思います。しかしまだ十分ではありません。そして退化している部分。これからは、ここにクローズアップしていかなければなりませんね。

我々もこの節目に、住宅の耐震化という使命を果たしつつも、更に他にできることがないか?考える時期になってきています。補強時の防火対策、擁壁・ブロック塀の点検、家具固定の指導、やるべきことはいくらでもあります。出来ることから丁寧に行っていこうと思いますので、今後ともよろしくお願いします。