耐震補強監理の1日


今日は、1日現場まわりです。といってもやることは色々です。

午前中は、補強設計図と異なる状況が壁を剥がしたら発生したので、訪問。そういえば同じパターン以前もあったな・・・。耐震補強の難しさは、診断だけでは分からない点が多いことです。リフォームしていなければ、まだわかりやすいのですが、リフォームしていると、壁を剥がすまでわからないことが多すぎます。図面もないわけですから・・・。

精密診断を行えば、その当たりはわかるんじゃない??と思うかもしれません。しかし診断時点で、お客様が壁を剥がして良いと許可してくれるケースは少なく、ある程度は類推で行かねばなりません。もっとも、その代わりに補強工事時に、臨機応変に対応するのです。理想と現実の間で最良の解を出す必要があります。ただ我々も諦めているわけではありません。より精密に、より間違いない診断をやるために、日々努力と工夫と設備投資を行っています。高い理想に向かって日々、一歩一歩やっていくことが必要だと思っています。

午後は、耐震診断の報告。その後、別件の耐震補強の契約、そして別件の現場対応・・・と連続で動きました。出来るだけ市内に絞って仕事をさせていただいているため、このようなことが可能となっています。体力的にも準備的にも厳しいのですが、工夫をすれば1日でたくさんのことをこなせます。効率は良いですし、ミスも少なくなります。なぜなら現場に回る回数が飛躍的に増えるからです。打合せも毎日のようにできるので短時間で済みますし、緊急事態にもすぐに対応できます。こまめに対応することが耐震診断・補強の原則です。図面だけもらって工務店に渡せばなんとかなると思っていたら大間違いです。

事務所に戻ったら、業者の手配、監理記録をつける、写真の整理など、やることが山ほどあります。設計者は楽でいいな、と思う方もいらっしゃるみたいですが、そんなことはありません。楽できるかもしれませんが、それでは設計者は失格です。だからといって現場監督と同等のことをやっていたら無駄ですね。そのあたりを考えながら仕事をする必要があると思います。