瓦屋根は本当に地震に弱いのか?総合的な性能は?

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こんにちは!!

寒い日が続きますね。ちょっと前は暖かい日と寒い日が交互にやってきて落ち着きませんでしたが。いよいよ本当の冬がはじまります。もっともクリスマスの時期なので当たり前なのですが・・・・。

クリスマスも終わり、あとは年末、年越し、正月!!大掃除は終わりましたか?なまあず本舗は明日大掃除で、本日が事実上の最後の営業日となります。なまあずグループは12月28日から令和2年1月5日までお休みを頂きます。予めご了解ください。なお、なまあずショップ楽天市場店は配送はありませんが、365日24時間営業しております。是非ご利用ください。また駄菓子屋なまあずは1月1日以外は営業しているようです。こちらも合わせてご利用くださいませ。

さて、今日のお題は、瓦屋根。

瓦屋根は、中国の周の時代から使われる伝統のもので、日本には朝鮮半島を経て6世紀頃に入ってきたようです。お寺で主に使われていました。一般の家などは茅葺きや板葺きなどで、瓦は贅沢なものでした。その後、桟瓦が発明され低コストで比較的軽量になり一般家屋でも使われるようになります。江戸時代には火事対策で耐火用として瓦の使用が推奨され普及していきます。

積雪地には向かず、北日本では金属板葺きやスレート葺きが多いですが、工夫次第で利用できます。

スレート屋根(カラーベストコロニアル)。写真は遮熱塗料を塗って熱が屋内に到達しにくくした屋根の例

瓦のメリットは、まず燃えないこと。重量がある程度あり飛ばされにくいこと、デザイン性に優れること、耐久性に優れること、割れたりしても交換が可能なこと。比較的厚みがあり、特に粘土瓦は断熱性が高いこと、などです。

デメリットとしては、重いので建物の耐震性が劣ること、瓦が落ちることがあること、金額的に高い事、などです。

デメリットが注目されて、現在は瓦の使用が減少しています。変わってコロニアル屋根(スレート葺き)、金属屋根(ガルバリウム屋根等)が増えています。特に経済性は施主にとって重要なうえ、地震に弱いイメージがついたため、瓦を敬遠する動きもあります。

しかし、この情報は正しいとも言えるが現在では特に問題ないことがほとんどです。

まず、重量が重いことで耐震性が劣る・・・ということも建物自体の強度が飛躍的に上がった今となってはそれほど重要なことではありません。日本の建築基準法では重い屋根と軽い屋根で必要壁量が変わってきます。法律を守っていれば、強度差はほとんどないことになります。また地震などで落ちやすいといわれていますが、現在の瓦は止め方がしっかりしていて、その危険性は低いです。

瓦屋根は、耐久性が高く長年塗装なしで使い続けることが出来ます。

となると、デメリットは価格となります。そしてメリットはデザイン性や耐久性です。特に耐久性と交換可能というメリットは長期間使い続ける家にとっては非常に重要です。通常の金属屋根やコロニアル屋根は製品によって異なりますが、必ず塗装時期が出てきます。瓦(陶器瓦)は基本必要ありません。セメント瓦は塗装が必要になるので注意が必要ですが。屋根の再塗装が嫌だな、と思う方は瓦屋根を選ぶと長期的にはローコストになる場合もあります。

瓦が地震に弱いというのは、耐震性のない建物の話で、落ちてくるというのも古い施工の物ということになります。古い建物の屋根を瓦から軽量な屋根に変えることは耐震上非常に有効です。そこのところを勘違いしないように。新築の場合、構造計算で正しく適切に設計していれば、瓦屋根の建物が地震に弱いというのは幻想です。心配な場合はきちんとした構造設計者に構造設計を依頼すれば瓦の場合も安心です。