暑い時期の震災の恐ろしさ 新潟県中越沖地震

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こんにちは!!

雨が降ってきました。どうも8月末から雨がちになってきました。まだ秋雨の時期でも台風シーズンでもないのですが。その台風が発生して日本に近づくかもしれません。秋前半は雨がちになるかもしれません。

さて、9月1日は、防災の日。例年、防災訓練や防災関連のテレビの特集など、新たな情報が飛び交うために、年間でも耐震診断が多い時期でした。もちろん大正12年9月1日11時58分に発生した関東大震を忘れないために定められた啓発日です。ただし、阪神大震災や東日本大震災といった比較的新しめの震災があったため、そちらで最新の耐震などの情報が報道されることも多くなってきたことや、9月1日という、新学期が始まる頃の忙しい時期に重なるため、若干忘れ去っている人もいるかと思います。

しかし、阪神大震災や東日本大震災と違う大きな点は、暑い時期の地震ということと、台風の影響で風が強く、それが原因で大火事になってしまったことなど、教訓にすべきことが多い地震でもあります。大きな地震は比較的寒い時期が多い印象なので、暑い時期の地震の怖さも理解しておかなければなりません。

2000年以降で夏の地震といえば、新潟県中越沖地震です。2007年7月16日に発生ということで、暑い時期に発生し、暑い時期に復旧しなければならなかった比較的大きな地震です。マグニチュードは6.8、最大震度6強で、柏崎市などで被害がでました。死者15名。住家全壊1331棟と、マグニチュードの割に被害が出ました。もっとも平日だったらもっと被害が拡大したともいわれています。

夏の時期で断水も多く、大変立ったと思います。汗をかいてシャワーや風呂も浴びられない時期が続きました。停電も発生しエアコンも使えないで暑さをしのがなければなりませんでした。また食中毒などの可能性も冬に比べて高いので神経質になったそうです。私も8月に現地に入りましたが、夏の震災ならではの難しさも感じました。

柏崎と言うこともあり、1ヶ月で仮設住宅はかなり完成し、沿岸部に自衛隊が駐屯できる場所が確保できたため、比較的早く対応ができている印象がありましたし、そのためか被害の割に知名度が低い地震となっていますが、真夏の地震として学ぶべきところが多い地震ですので、お忘れの方はぜひ調べてみてください。

なまあず本舗は設計事務所なので、耐震性の高い建物を設計すること、耐震診断や補強設計で耐震性の低い建物をできるだけ減らすことで、少しでも防災にお役に立てるようにと考えております。旧耐震の木造2階建てだけでなく、混構造や、ツーバイフォー、木造3階建ての耐震診断・補強設計にも力を入れておりますので、ぜひご相談ください。